久しぶりに小学校でのよみきかせでした。
今年度は現役引退。
どうしても人が足りない時は協力しますね..ということにしていたのですが、新年度初日、高学年担当希望者がいないとのことだったので6年生を担当してきました。
『最高学年だし…』とか『多分これで最後だろうし…』と思うと本選びにもあれこれ迷ってしまいましたが、結局のところコレにしました。
独特の絵とちょっと不思議な世界観のオールズバーグ作品です。
全てのページがモノトーンの暗い絵で構成されており文字も多め。
朝からちょっと暗いかなあという心配もありましたが、この物語のドキドキ感を楽しんでくれそうなクラスなので思い切ってチャレンジしてみました。
2人でお留守番をしていた姉弟が森で拾ったすごろくゲームを始めるところから物語は始まります。
始めたとたんにゲームの世界に引っ張り込まれ次々と恐ろしいことが起きるのですが、ふたりのうちどちらかが『あがり』になるまでその世界から抜け出すことはできません。
自分の家の中にいるはずなのに、サイコロを振りコマを進めるたびにジャングル探検の場面に遭遇する2人。
とても静かな語り口なのにハラハラしたりぞーっとしたり、ジェットコースターに載っているようなストーリー展開です。
聞いている子たちもぐっと物語の世界に引込まれ、最後に姉が『あがり』の言葉『ジュマンジ!』を叫ぶ場面では、教室中がホッとした空気に包まれるのを感じましたよ。
絵本のお話としては少し長め。
聞く側が飽きないようにするには少し工夫が必要かも。
テンションを上げすぎず、でもスピード感やドキドキハラハラを表現するのに読むテンポをグッと上げたり、スーッと落としたり。
読み終わった頃にはコチラも汗びっしょりになってしまいました。
小学校では多分これが最後のよみきかせ。15分の持ち時間で読むには少し長かったかな。
教室に入って挨拶をして、軽く本の紹介をする時間をとるので、最後は予定時間を若干オーバーしてしまいました。