久々に軽めの小説をイッキ読み
テレビドラマになったからと下の子が借りてきたのですが、ちっとも読む気配がないので私が拝借。
ドラマでは主人公の新米検事凜々子役に吉高由里子さんだそうで、あーなるほどと言う感じでした。
ストーリーは置いておいて、阿川佐和子さんの言葉遣いの美しさに惹かれました。
特に何度も読み返してしまったのは、夫を交通事故で亡くした老婦人が加害者の罪を軽くして欲しいと凜々子に宛てた嘆願書。
長い長い手紙のようなものですが、丁寧語・尊敬語・謙譲語の過不足のなさ。
とても丁寧で美しいのに大袈裟なところがなく流れるように自然な文章。
綺麗な文字でこんな素敵な手紙を書ける大人のオンナになりたいわあ。
少年犯罪に巻込まれた加害者家族の苦しみを軸に展開されるお話。
二つ年下の弟が起こした凶悪犯罪の真相を知ろうとする中3の兄と、彼を見守る新米新聞記者の視点が入れ替わりながら話が進みます。
真相に近づこうとする自分だけでなく協力してくれる友人たちにも次々と辛いことが起きるのですが、屈することなく立ち向かう。
中学生の彼らにここまでの強さがあるというのは若干現実離れしており鼻白む部分もありますが、そこは小説と割り切って。
年頃の子を持つ親としては、そんな現実離れした兄よりも裏で糸を引いていた松浦少年とその力に抗えなかった弟の心情をもっと深く描いて欲しかったなあというところ。
加害者側に焦点をあてた続編でも書いてくれないかしらね。
大人よりもむしろ小学校高学年〜中学生がハマりそうなお話でしょうか。
マスコミをはじめとする大人の汚さや校内でのいじめとの場面がリアルで、読書感想文を書くのに悪くない一冊かなと感じました。
コメント
おはよう~
LEEちゃんの文章も分かりやすくて上手だと思いますよ~
いつも楽しみ!
ありがとう〜。
毎回毎回、読んでは直し、直しては読んで…の繰り返しでなかなかアップできないのだけれど、そう言ってもらえると励みになるよ!。
これからもよろしくね♪