還暦過ぎても..【読書メモ】
人気の本の順番がやっとまわってきました。
私よりひとまわりほどお姉様の阿川佐和子さんと大石静さんが、仕事・結婚生活・人生の終わり方から不倫までオンナの人生にまつわる様々なテーマについて赤裸々に語る対談本です。
対談と言いつつも、阿川さんが大石さんの話を引き出す形になっているのね。
根本的なところで楽観的な発想のサガワさんと全てが悲観的な大石さん。
正反対の意見を口に出しながらも対立するわけではなく『へ〜〜〜、そうなの!』』とお互いの感覚を面白がってしまうところが読んでいて気持ちよかったです。
作家&脚本家ということで言葉の引き出しが豊富なのは当たり前なのかもしれませんが、そのなかからピタッとくる言葉を選び出してかゆいところに手が届くような表現をしてくれるのはさすがだわ。
大石さんが鋭い言葉を繰り出すと阿川さんがふわっと受け止めるというキャッチボールのリズムが小気味よく、『なるほどなるほど』と頷きながらあっという間に読み終わっちゃいました。
一本筋が通っていながらゆるっと柔軟な生き方。
10年後、自分の考えをこんな風に素敵に語れるようになっていたいなあ。