先日購入したKAWAIの電子ピアノ。
昼間1人でいる時は生ピアノ感覚を味わえる音量で弾きますが、夜はさすがに音量を下げるしかありません。
音量をその時の事情によって調節できるのが電子ピアノの最大の利点でとても助かっているのですが、そのデメリットいうのもわかってきました。
当たり前のことですが、音量を下げているとタッチによる強弱の反応がよくわからないのとフォルテでガーンと弾いた時の手応えが感じられないこと。
ふわっと優しく弾いても、クレッシェンドして最後にバーン!とやっても、ダイナミクスレンジが狭くて相応の手応えを感じられないのは結構なストレス。
生ピアノの感覚をなまじ知っていると、無意識にその弾き心地と比較してしまうのでなおさら。
これはよくも悪くも自分の技術と向き合いフィードバックできないということで、まじめにレッスンするには最大のデメリットだと思うので、ピアノの先生が電子ピアノをおススメしないのも理解できます。。
そんなことつらつら思いながら毎日のように触ってはいるのですが、昨日初めてヘッドフォンを使って弾いてみたらビックリ。
いかにもオマケって感じのちゃっちい(失礼!)ヘッドフォンだったために、ビニール袋に入ったまま開けもせず放置したままだったのです。
これまでの経験だとヘッドフォンというのはは重くて耳が塞がれる感じが鬱陶しいもの。
音楽を聴くときにオットの高級ヘッドフォンを借りてみることがたま〜にあっても、すぐイヤになってはずしてしまうほどで、ヘッドフォンをつけてピアノを弾くなんて気はさらさらありませんでした。
ところが、毎日このピアノを楽しんでいる下の子が『ねえねえ、ヘッドフォン使ってみ!スゴイから。まるでピアノから音が出ているみたいだよ』というではありませんか。
またまた〜、と半信半疑で使ってみたの。
『ちゃっちい』見た目通りおもちゃ並の軽さ。
形も耳を覆うタイプでなく、耳の脇に寄り添うような形(オープンエアタイプというのかな)のためか装着感がほとんどありません。
そして鍵盤を叩いてみると!音が耳もとでなく目の前のピアノから聞こえてくるのです。
なんだなんだ?これは初めての感覚。
ウソでしょ!?とジャックを接続したまま耳からヘッドフォンをはずして鍵盤を叩いても本体のスピーカーからは音なんて出ていません。
電子ピアノ用に開発されているヘッドフォンなのかな。KAWAIの純正品ですからこのピアノに最適化されているのかもしれませんね。
音の鳴っている位置がとっても自然で疲れないし、スピーカーから流すときと音質の差がないのも嬉しい。
おかげで昨夜は遅い時間にも関わらずボリューム上げて1時間以上弾いてしまいました。
ちなみに型番で探してみたらこれのようです。
造りは確かに値段相応な感じなのでちょっとしたはずみでバキッと壊してしまいそう。
でも使い心地に関しては今のところ超ハイコストパフォーマンスだと感じています。
へたっぴいな音を周りに聴かれず、好きな音量で好きなだけ弾いていられるなんて、あ〜楽しい!