自営業というのは毎月決まったお金が入ってくるわけではありませんし年2回のボーナスもありません。
特にひとり親方の個人事業主というのは毎月の収入どころか年収さえもその年によって大きく変動します。
巷にあふれている家計管理の方法ではなかなかぴったりくるものがないので、結局は自分の『動物の勘』に頼ったざっくりしたやり方に落ち着いています。
個人事業主だと仕事に使う物と生活に必要なものを一緒に買ったり、電気や電話のように料金を折半する項目も多いので、節約記事でよく見かける『項目別に月々の予算をたてて封筒に取り分けておく』的なやり方は果てしなく面倒なのです。
複数の顧客からから細々とした仕事を受けていると入金のタイミングも金額の大きさもバラバラ。
支払は金額も日にちも前もって把握できるけど、入金は相手次第で何ヶ月も先になったりするので支払のタイミングで口座が空っぽなんていうこともしばしばです。
そんな事業の流れを中心に生活していると家計にいくら回せるかなんて二の次で、結局は年末に事業の帳簿を締めたあとの『事業主貸』項目で確認するような感じになってしまいます。
そうはいっても事業の帳簿は会計ソフトでつけているので、会計年度の途中でも検索すれば事業主貸の内訳も把握は可能。
サラリーマン家庭で育った私が自営業生活に足を踏み入れて約20年、振り返ってみれば自分なりにいろいろと試行錯誤してきたことに気づきます。
個人事業主家庭になったばかりで給与所得者向けの節約記事を読んで悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず会計ソフトで帳簿をつけてみるのがおすすめ。
最初はお小遣い帳的な簡単なものでもOKですが、簿記3級の本や青色申告用の指南書を参考に複式帳簿が最終目標。
事業のお金の流れと家庭のお金の流れが両方つかめるようになるので、遠回りなようでも長い目で見ると役に立ちますよ。