小・中学生の子どもを持つ親にとって、携帯電話をいつ与えるのかは悩ましい問題です。
我家の場合、現在大学と高校生のふたりとも『高校生になってから』を押し通しました。
下の子に限っては中3の秋頃からに外出時の連絡用にiPhoneを持たせていたので、友達とのお出掛け時にiMessageで連絡を取り合うような使い方はしていたようです。
私の住むのは茨城県の県庁所在地の中でも中心部からはかなり離れた田園地帯。
街中の学校に比べれば小中学生へのケータイの普及は遅く、上の子が中学生だった6〜7年前は『自分専用は高校生になってから』という空気が強かったの。
一方下の子の時代になると塾通いをする子も多いせいか中学校入学時点でスマホをもっている子も結構いて、自分専用でないにしても親スマホやタブレットでSNSを利用している子は珍しくありませんでした。
我家もiPodタッチやiPadで動画を見たりゲームをやったりはしていましたが、SNSはもっぱら見るだけ。
LINEだけはとうとう高校生になるまでやらせなかったのでブーブー言っていましたけどね。
でも、ラインを巡る女子間のゴチャゴチャを目の当たりにするうちに『親にラインやらせてもらえないって言うと、繋がり圧力がなくてラクだわ〜』と言うようになりました。
たいして仲が良いわけでもない子とダラダラとメッセージをかわしたり、すぐに返信しなくてはと気にしたりというのは小学校高学年から中学生(特に女子)にとっては避けて通れない関所のようなもの。
LINEでどのようにつき合うかが友人関係の踏絵になっちゃうのね。
『本当はやりたいけど親が頭カタくてLINEできないんだ』というのはちょうど良い言い訳にもなっていたようです。
本当に仲の良い子と連絡をとりあうときは電話を使っていたし、学校からの連絡は親のメールに来るようになっていたので、親としてはこの面倒な時期を過ぎてからSNSとの付き合いを始めてもらいたいと思っていました。
もちろん反抗期バリバリになる前の、親がチェックできる年頃に始めるというのも教育としてはアリですよね。
でも我家の場合は始めてしまったらもう親はタッチできなくなるだろうと感じていたので、とにかく『中学生ではやらせません』の一点張りで通しました。
たとえLINEでやりとりできなくても、いろいろと工夫しておつき合いしてくれた仲良しさんが何人もいたことが本当に有り難かったです。
ある意味、友人関係のスクリーニングになるよね。
とはいっても若い子にとってLINEは最早インフラ。
中学校では先生がLINEで連絡をしてきたりもするそうですし、大学生に至ってはゼミの公式連絡網もLINE。シュウカツでは訪問先からLINEで連絡が来ることもあるそうでビックリ!!!
高校生から本格的にスマホ生活を始めた下の子ですが、結果としてはある程度大人思考ができるようになってからのデビューで良かったなと感じています。
上の子と話をしている様子や私にスマホ指南をしてくれる時の口ぶりから、ネットの危険性も理解し良識的な使い方が出来ている印象。
OCNモバイルONEの一番安いコースを使っているので毎日使えるデータ量は110MBと少なめではありますが、それもまた工夫でなんとか乗り越えているようです。
スマホに限らず便利すぎる生活というのは人間力を低下させますからね、もうしばらくは多少の不便さも敢えて与えるつもり。