【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その4

ここまででジャケットの表面全体にフィルムを貼り終わりました。
 
ここまでの工程はこちら。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その3
 

【9.背付近のゆるみをつくる】

ここでジャケットをはずします。フィルムの糊の面が余計なところへ触らないように気をつけながら。

ちなみに、コートしてあるところならフィルムが貼り付いてしまっても引っ張れば剥がれるので貼り直せます。でも本文紙や見返しのようにコートしていない紙は一旦貼りついたらもうダメ。糊面同士もくっついちゃったら剥がすのは困難です。
 
ジャケットと本体の間にゆるみが必要な背に近いところの処理をします。

ジャケットの内側を上にして置いたら背から2〜3cmのところに切り込みを入れる。表紙側、裏表紙側ともに、逆さの台形ができるような角度で。

 
中央部分をジャケットの内側に折込んでしまう。1〜2カ所に補助の切れ込みを入れておくとキレイに倒せます。

 
上下とも同じように。

 
ジャケットを元に戻す。くれぐれも天地を逆にしないように!!!

 
 
【10.本体とジャケットを固定】

ジャケットと本体の上下を揃え、表紙の端がきちんとソデの折り目まで差し込まれているかを確認しながら、台形に残っているフィルムを本の天と地に貼り込みます。

ハードカバーだと表紙がかっちりしているので大丈夫なのですが、ソフトカバーの本を貼る際には表紙が歪んだり浮き上がったりしないいよう、空いている方の手でしっかり机に押さえつけながら作業します。
 
4カ所を貼り込んだら出来上がり。右手と左手を上手に連携させるのがちょっと難しいけれど、慣れてしまえばなんとかなるものです。
 
 
ちなみに【7】の工程で、ちょっと変わった角の切り落とし方をするのは、こういう↓仕上げをしたかったからです。

作業に使った本だと上手く写真に写らなかったので、図書館から借りていた黒い本を写してみました。
 
隅っこでフィルムが少し重なり合っているのと、角がうまく包み込まれているのがわかると思います。
 
 
 
真ん中から貼る方法は端から一気に貼るのに比べ時間と手間は少しかかりますが、心理的な壁がかなり低いので初めて挑戦する人にはオススメ。
 
それだけでなく、裏紙がついたまま角を切り落とすのでハサミにベタベタ貼り付かなくて作業がラクチンだし、切り落とした端材は掲示物やメモを貼るのにセロテープ変わりに使えるのもgood。
 
上手く伝えられたかどうかわかりませんが、少しでもどなたかのお役に立てば幸いです。
 

トラコミュに参加してみました。
にほんブログ村テーマ 図書館へ
図書館
小さな図書館
司書
 
にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へにほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
 
 

 

【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その3

真ん中から貼るブッカーの掛け方の続きです。
 
ここまでの工程はこちら。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2
 
いよいよジャケット全体にブッカーを貼っていきます。一番ドキドキする工程。
 
 
【6.表紙側を貼る】

左手で裏紙をゆっくり剥がしながら右手に持った定規をスーッと左へ動かします。
 
ハードカバーの本を貼るときは定規を動かす力で裏紙を剥がしていってもいいのですが、ソフトカバーを貼る際にそのやり方をしてしまうと表紙が反る原因となるので要注意。

定規が表紙の左端まで来たら右手を止め、余白部分を左手で持ち裏紙を剥がしきらないようにしておきます。

 
【7.フィルムの角を切り落とす】

次にフィルムの角を斜めに切り落とします。写真は表紙側の「地」の角にハサミを入れているところ。

「天」の角も同様に切り落とす。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、剥がしきっていないベローンと中途半端な裏紙は表紙の下へたくし込んであります。

キッチリ45°の三角形でなく、切り落とされた側が扇形になるよう鈍角に切るのがポイント。また、本の角ぴったりではなく1〜2mm外側を切ると、最後の工程できれいに角を包み込むことができます。
 
 
【8.ソデ側にフィルムを貼り込む】

本をひっくり返し表紙を下にして台に置き、裏紙を全部はがします。写真では左手で本全体を支え右手で裏紙を剥がしています。

裏紙をはがすとフィルムが台形に残るので、手前から奥へ軽く引っ張りながらソデ側に貼り込みます。

 
【6】【7】【8】の作業を裏表紙側も同じように行います。


 
ここでひと段落。次につづきます
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その4へ続く
 
 
にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へにほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
 
 

【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2

ブッカーの貼り方をちゃんと教わったのは小学校の図書室ボランティアを始めるタイミングでした。
 
ずーっと前に教えてもらったことはあるものの、その後やる機会が全くなかったのですっかり忘却の彼方。
 
ボランティアを始める時に『ブッカー貼れると助かるの〜』と言われ、昔のメモを見てみても全く出来る気がせず。
 
ネットで探しても、私の教わった真ん中(本の背にあたるところ)から表紙と裏表紙を別々に貼る方法が見つかりません。
 
フィルム販売会社のサイトや図書館スタッフさんの動画など、どれも端っこからビーッと一気にくるんで貼る方法ばかり。
 
この方法は初心者にはちょっとハードルが高くてね。薄い本を貼る時などはフィルムの糊の面同士がくっついちゃいそうでドキドキしちゃう。
 
そんな私の体験から、『職場体験に来る小中学生でも失敗せずにやっている方法だから大丈夫!』と図書館職員の方に教えてもらった方法をご紹介することにしました。
 
道具のこと、本のジャケットとブッカーのカットなど事前の準備についてはこちら。
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1
 
 
【4.裏紙をカット】

切り出したブッカーの裏紙を外にしてふたつ折りにし、真ん中に折り目をつけます。


裏紙を上にして置き、折り目のところで裏紙とフィルムをちょっとはがしハサミの先を入れ、裏紙だけを折り目に沿ってシャーッと切ります(左右に多少ずれても大丈夫)。


切れ目に沿って裏紙を持ち上げ、1cmほど剥がしたら右側に折り曲げます。

 
【5.本を置き背側を貼る】

ブッカー切出しの時に想定した余白どおりに本を置きます。
 
上下と左が2.5〜3cmあいていて、裏紙をカットしたライン(折り目をつけた位置が背の真ん中あたりにくきているはず。
 
裏紙に印刷された目盛りラインをガイドにすると斜めになりません。
 
真っすぐに本を置いた本がズレないよう左手でしっかり押さえながら、ブッカーの右半分をきゅっと持ち上げます。

背の真ん中から表紙側にかけてフィルムがくっつくのでシワにならないよう指でスーッと押さえます。


 
次はいよいよ表紙側へのフィルム貼りです。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その3へ続く
 
にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へにほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
 
 


【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1

【ブッカー】 x 【掛け方】のワードで検索して来られる方がいらっしゃるのですが、参考になる記事がなくて申し訳なく思っていました。
 
そこで一念発起(大袈裟だな)、私がやっている方法を記事にしてみることにしました。
 
動画から取り出した静止画を使用しているのでピンぼけも多いのはご容赦ください。
 
写真が多くページが重くなるので、何回かに分けて掲載します。
 
【1.道具】


ハサミ:フッ素加工などノンスティックのもの。先端は丸くない方が使いやすい。
ハサミは作業性を左右するので、使いやすいものを1丁用意すると良いと思います。
 
私の愛用品はこちら↓。この値段で切れ味も素晴らしく、ノンスティックで切っ先の丸み具合が丁度よいので、私にとってブッカー掛けの必需品。
 
前にもこのハサミについて書いています。


こちらも切れ味がよくお気に入り。↑のGBS-600GLはブッカー専用としているので用途によって2本を使い分けています。

定規:長さ30cm程度。プラスチックでも竹製でもOK。
スキージとして使用します。100円ショップのものでも問題ありませんがペラペラしていると貼りづらいので、ある程度厚みのあるしっかりしたものを。
 
必要に応じてカッターとカッターマットも。
 
 
【2.本の用意】

一旦ジャケット(カバー)を外す。
 
ジャケットのソデの幅が広すぎるときは、余白を切り落としてもOK。
 
この本は切り落とす程でもなかったのですが説明のためにちょっと幅を詰めてみました。

ジャケットソデの上下を5mmほど斜めに切り落とします。

見返しの接着面積を広げるためと、貼った後に袖/見返し部分がぶかっと袋状になってしまうことを避けるため。
 
何冊も貼る場合は、この作業を先にまとめてやってしまうのがオススメ。
 
カットし忘れていると、フィルムを貼っている最中に切らねばならず大変やりにくいし、切りカスがフィルム面に貼り付いてしまうこともあるので。
 
4カ所切り終わったらジャケットを元通りに本に戻しておきます。
 
【3.フィルムの用意】

本のサイズに対して、上下左右それぞれ2.5〜3cm大きく切り出します。

表紙を上にし左端の位置を決めたら、背〜表紙を下へ、とぐるりとひっくり返していくと、<本の幅x2+背の幅>を簡単に決められます。

右端も左と同じだけの余白をとってハサミでカット。


上下にも左右と同じだけ余白をつけてカットしたらフィルムの用意はOK。
 
 
切る作業全てに共通のことですが、「チョキチョキ」ではなく「シャー」っとハサミを滑らすように使うと作業しやすい上に切り口がキレイ。
 
次はいよいよフィルムを貼っていきます。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2へ続く。
 
にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へにほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
 
 

 

ブッカーの掛け方あれこれ。【備忘録】

図書館の本には透明の粘着フィルム(通称ブッカー)が貼付けられており、大勢の人が扱うことによる汚れや傷みから本が守られています。
 
ところがこのフィルム、結構なお値段がするんですよね。
 
そのために予算が厳しい図書館ではフィルムがかけてありません。私がボランティアに入っている小学校ももちろんかかっていません。
 
ですから、絵本にもともとかかっているカバーはビリビリに破れ、ちょっと古い本は背の上部や本の角がどれもこれもボロボロ。
 

ところが今年度の予算で、一部の本にフィルムをかけることができるようになったのです。
 

支援員さんの判断でチョイスされた本に順次ブッカーをかけていきます。そのお手伝いができるようにと、私も昨年の秋にやり方を教えていたきました。
 

もともとかかっているカバーごと本をくるんでしまう方法は、何冊かやっているうちに慣れてある程度出来るようになってきました。
 
ネットでも結構ブッカーの掛け方の動画などがアップされているので、いろいろと勉強することができますが、ちょっと困るのは特殊な装備が必要な場合。
 
ちなみに、分類ラベルやバーコード貼ったり、蔵書印の押印、ブッカーをかけたり、付録がなくならないようポケットをつけたり、仕掛け絵本の壊れそうな部分を予め補強したりといった、本を棚に出す前にする諸作業のことを装備といいます。こちらが参考になります
 
 
例えば、表紙を開いてすぐのところに大事な情報が書いてある本がありますよね。迷路やクイズ、なぞって何かの型紙にできるような図面(?)とか。

そのようなとき、カバーごとまるっとフィルムを貼ってしまうと本体に近い側は見えるけど表紙裏はカバーの袖に隠れてしまいます。

 
ですからそのような本のカバーの袖は表紙に貼付けずびらびらさせたままにするなど、ブッカーの掛け方も本によってちょっとずつ異なるのです。

 
 

このようなちょっと変わった形態の本の装備方法は、図書館の方がそれぞれ独自の工夫をされているのでしょうか、ネット検索してもあまり出てきません。
 

ですから、たまに図書館でそのような本に出会うとついつい細かいところまでチェックしてしまいます。
 

ちょうど先日借りた本が、カバー裏が型紙になっているタイプのものでカバーをベローンと外して裏側を見ることはできるのですが、本体から完全に取れてしまうことのないように工夫されていたので、備忘録としてここに残しておきます。
 
 

表紙側のカバー袖

 
表紙側カバー袖の裏側

 
裏表紙側カバー袖

 

カバー裏(型紙になっている)の背にあたる部分

 
カバーを外して裏(型紙の部分)面を広げたところ

 
カバーをもとに戻した状態

 
 
 
隅々まで丁寧にフィルムが貼られていて、とても参考になりました。

 
毎日毎日このような作業をしている図書館員さん(はたまたTRC社員?)がいるんですね〜、尊敬!!