シフのバッハを聴きながら。【BGM】

シフのバッハ。
  
現代一のバッハ弾きと言われる方ですから私ごときが何もコメントすることはありませんが、この自然で透明感のある演奏には本当に心が洗われる思いがします。
  
モダンピアノを使っていながら大袈裟な味付けは全くなし。それでいて強弱やペダルの使い方には細心の注意が払われているのを感じます。
  



  
平均率の動画は2017年のプロムスでの演奏。フランス組曲は不明。
 
それにしても全て暗譜ですよ。
 
この大曲がマエストロの頭の中にどのように納まっているのか本当に不思議。
 
全ての楽譜の情景が写真集のように写っているのか、頭の中で鳴っている音楽を指が追いかけているのか、それとも完全に指の赴くままなのか…..。 

  
ペライアの新譜があまり出なくて寂しいので、今年はシフの演奏を集めてみようかな。
  




  
  
  

ペライアを水戸で聴けるなんて!嬉しい〜!

来年3月25日に水戸芸術館で行われる『マレイ・ペライアリサイタル』のチケット争奪戦に参戦。
  
友の会先行予約が本日9:30から受付なので、予約開始時間ピッタリに電話をかけるも、すでにつながらず。ひえ〜!!
  

何年か前、小沢征爾指揮水戸室内管弦楽団のチケット予約に半日近くかかったときのことを思い出しました。
  
まさかペライアでそこまでとは思っていなかったので、5分以上つながらないとさすがに焦ってきます。
  
ツィメルマン、ポゴレリッチ、森麻季さんのような人気の音楽家でもとりあえず入手はできていたので、日本ではそんなに騒がれていないペライアがそこまでとりにくいはずはないと信じ、とにかくリダイアルリダイアルリダイアル。
  

間髪入れずにかけ続けること10分。つながった!うしろでも電話の鳴る音が響いていますが、そうジャンジャンというわけでもない感じ。何回線で受け付けているのでしょうね。

  

ちょっとドキドキしましたが、お気に入りの前方中央ブロック下手寄りの席を無事ゲットすることができました。

  
  

某方面から『どうも来年来るらしい…?』という情報を得た時は、まさか〜、と半信半疑でしたが、4月に配布された水戸芸年間スケジュールに『ペライア』の名前を見つけた時はもう本当に嬉しくて嬉しくて。
  

前にも書いたと思うのですが、サントリーホールやすみだトリフォニーのような大きなホールでの演奏機会はたびたびありますが、水戸芸のような小さくて音響のよいホールで聴けるというのはかなり希有なことだと思うのですよ。
  

『死ぬまでに是非水戸芸で聴きたい!』なんて大袈裟なことを願っていたのがこんなにも早く実現してしまい、まるで夢のような気持ちです。
  

はあ〜〜〜。早く3月にならないかなあ。でも、終わっちゃうのももったいないような。

  
お願いだから、このリサイタルが終わるまで何事も起きないでね〜!
  
  
  

ペライアのレクチャー付動画【バッハ:フランス組曲】

昨年10月に発売されたMurrayPerahiaのバッハフランス組曲ですが、YouTubeのドイツグラモフォンチャンネルにマエストロの解説付きPVを発見!
 
発売前は4番の一部分が聴けるという程度だったのですが、この動画は発売後に公開されたようです。
 
もちろん曲が全部聴けるわけではありませんが、1番から6番までマエストロが実際にピアノを弾きながらの解説という豪華さ!。
 
『私はここをこんな風に弾くんですけど、それは〜〜〜でね、バッハの音楽というのは〜〜〜』みたいなことを話しているんです。嗚呼、もっと英語力があったらなあああ。
 
動画を直接貼付けようと思ったのですが、ページの読み込みがとっても重くなってしまうので、リンクだけ貼っておきます。
 
Murray Perahia – Bach: The French Suites – Suite by Suite – No.1 in D Minor (Interview/Performance)

Murray Perahia – Bach: The French Suites – Suite by Suite – No. 2 in C Minor (Interview/Performance)

Murray Perahia – Bach: The French Suites – Suite by Suite – No. 3 in B Minor (Interview/Performance)

Murray Perahia – Bach: The French Suites – Suite by Suite – No.4 in E Flat Major (Performance)

Murray Perahia – Bach: The French Suites – Suite by Suite – No.5 in G Major (Interview/Performance)

Murray Perahia – Bach: The French Suites – Suite by Suite – No. 6 in E Major (Interview/Performance)
 
こちらは発売当時の予告篇(フランス語字幕)
上記の6つの動画の中で言っていることと似たような感じです。これ、日本語字幕も作って欲しい!(どなたかもし見つけたら教えてください。)
 
一カ所『おおお!!!』と思ったのは1番のPVの中で、平均率クラヴィーア曲集の1番のプレリュードをパラパラパラ〜と弾いて解説している部分があるのです。もしかしたらそう遠くない将来にグラモフォンから平均率クラヴィーア曲集が出るのかな〜♪なんて、ちょっと希望が湧いてきましたよ。
 
 
 

久々の読書メモ

年末年始の休みに読もうと思い、目につくものを手当たり次第借りてきたものばかりです。

 
 
↓ 内田樹先生の本は、日頃ぼんやりと感じていることを明快な言葉で表現してくれるのでついつい手にとってはハマってしまうんですよね。この本も、どこを読んでも『そうそう!それそれ!そういうことなのよ!!』とスカッとするところばかりです。
 
特に『文化資本』について論じている部分。単に『カネ』だけでは獲得できない何かが教育格差の根本にあるのではないかと日頃から感じていた私に明確な言葉で説明を与えてくれました。
 
鋭い指摘を次々と繰り出す内田先生には、それらと合わせて解決策まで提示して頂けると大変うれしいのですが…。


 
 
↓ 石田衣良さんのモーツァルト愛がほのぼのと伝わってきます。硬いクラシック論とは程遠く『気楽にクラシックを楽しんじゃおうよ』というお誘いの言葉が並んでいます。

 
 
↓ 雑誌や新聞、ライナーノーツ、など様々な媒体に掲載された短い文章が集められたもの。私は吉田さんのストレートな物言いがとても好きです。本当の文化人とはこういう方のことをいうのでしょう、音楽評論という枠にとらわれず広く芸術や人間について考察し、わかりやすい言葉で世に投げかけることの出来た希有な方だと思います。
 
著作を読んでいるとNHK-FMの長寿番組『名曲のたのしみ』で耳に馴染んだ氏の声が聴こえてくるようです。

 
 

↓ ポゴレリッチのリサイタル前にちょっと予習の意味で読んでみたけど難しすぎ。ペライア、ポリーニ、グールドあたりだけなんとか目を通してみましたがサッパリ理解できませんでした。

↓ こちらの吉田秀和さんのピアニスト談の方が断然好き。


 
 

↓ 脳に関する研究をもとに具体的に分かりやすく書かれています。
『「嫌だ」「疲れた」と愚痴を言わない』など経験から誰でも感じているようなことばかりですが、その理由とともに改めて指摘されると説得力がありますね。


 
 
↓ 一般人には分かりにくい学芸員の仕事事情がわかりやすく書かれています。水戸芸術館の元学芸員の方のお話しもあって興味深かったです。

 
 

↓ 教科書的な内容ではなくリンボウ先生の経験から語られる書誌学についての物語という印象。『モノ』として本を研究するというのがとても新鮮。その感覚に慣れるまでは『難しい〜!』と思ったのですが、途中で俄然面白く感じるようになりました。

 
 
↓ 誤用をずらずらと並べた雑学本。期待はずれ。


 
 
↓ 学問的解説があって、『頭の悪い〜』よりははるかに面白く読めました。

 
 
↓ とても面白そうだったのにボリュームがありすぎて手をつけられず…。機会があったらもう一度読んでみたい2冊。

 
 
↓ 書評に載っていたので読んでみたけど、本当に単なる語録でしかなかった。残念。

 
 

↓ お勉強しなくちゃな〜という強迫観念から手にとった2冊。

待ってました〜!バッハ:フランス組曲【マレイ・ペライア】

Amazonに予約していたペライア先生のバッハフランス組曲、ちゃんと発売日に届きましたよ!


  
予約特典のチケットホルダーとやらもちゃんとついていました。『チケットホルダーってどんなの?』と思っていたのですが、いわゆるクリアホルダーのチケットサイズ。A4を横に3分割した大きさで、初めて見ましたが実際に使うことはなさそう。デザインは素敵ですが、ペラペラでバッグの中で折れ曲がってしまうこと間違いなしなので実用品ではなくコレクション品ですね。
  
frenchsuites

  
バッハのフランス組曲は、2013年の来日プログラムの中でたしか唯一CDリリースされていなかった曲。後日NHKでコンサートの模様が放送されたので、この曲の発売を心待ちにしていた方も多かったのではないでしょうか。
  
私もその年のすみだトリフォニーでのコンサートを聴いてからというもの、フランス組曲欲しい病になっていました。ペライアが発売されないなら誰か他の演奏でも…と思っていたのですがなかなか思い切れずに時間が経っていました。
  
既に録音は終わっているというのにいつまでたっても発表されず、頼りはYoutubeの日々。とはいえYoutubeにアップされているのはコンサートプログラムになっていた4番だけでしたから『早く全曲聞きたいよ〜』とずっと思っていました。
  
そして9月にドイツグラモフォンとの契約発表と同時にこのCDリリースも発表。彼のtwitterでその記事を読んだ時は思わず『ヒャッホウ〜!』と心の中でガッツポーツしちゃいましたよ。
  
  
  
肝心の演奏ですが、こちらは私なんかがレビューするまでもなく素晴らしいものです。
  
テンポ・強弱・装飾音の入れ具合、練りに練られているのに(だからこそ?)自然に聴こえてくる素晴らしさ!。
  
バッハの鍵盤曲を現代のピアノで演奏すると、ともするとやり過ぎになりがちで聴いていて気持ちの負担を感じることが多いのですが、ペライア先生の演奏はそこが本当に絶妙なんですよね〜。優美で慈愛にあふれていて、聴く者がどんな心の状態の時でも淡々と側に寄り添っていてくれる、さらさらと流れる透明な水のようです。
  

今のところ、短調の1番から聴くよりもむしろ長調の4番から始まって、途中で短調の1〜3番を挟み、最後に長調の6番で華やかに聞き終わるというパターンがお気に入り。
  
通勤用のiPodにも入れたので、片道40分の一人ドライブがとても楽しみです。