【レポート合格!その2】『図書館制度・経営論』(5)ー司書課程受講物語 (82)ー

先日返却されてきた『図書館制度・経営論』のレポートの続きです。
 
そういえば、この設題を選んだのは夏のスクーリング『図書館サービス特論』を受けた影響があったからでした。
 
授業の課題を考える際に、各地の図書館の運営方針や図書館協議会の議事録に多く触れ、はからずも「図書館の運営」という分野について考えるきっかけになっていたのです。
 
 
山口先生の『図書館サービス特論』、意義深い授業だったなあ…と後になってからしみじみと感じています。
 
 
第2課題
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【第2設題】 
図書館サービスの評価を図書館の運営に効果的に反映するには、どのような事項に注意すべきか述べなさい。
 
 
【はじめに】
 図書館サービスが効果的・効率的に運用されているかを検証することは、その後の経営計画を策定する上で重要なステップである。得られた評価をその後の運営に効果的に反映するために留意すべき事項を検討した。
 
【本文】
1.目標の設定
 図書館ハンドブックにもあるように、運営計画を立てる段階において達成するべき目標を掲げその館が目指すサービスの姿を明確にすることが重要である。法的根拠でもある「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」を大きな指針としながら各自治体の実情にあった運営目標を策定し、達成への道筋を具体的に計画する。
 
2.指標の設定
 1.で策定した目標を「絵に描いた餅」としないためには、どのような観点でどのような指標を用いて評価するかの設計も重要である。豊中市立図書館の運営提言に示された評価方法を例にとると、項目が大・中・小と段階的に細分化され日々の具体的行動に落とし込み易くなっている。これは結果を翌年度の改善に反映するには大変有効だと感じた。また利用者目線に立った評価のためには、入館者数や貸出しなどの定量的な数値だけでなく記述式アンケートを用いた利用者満足度調査のような定性的な評価も必要と考える。
 
3.誰が評価するのか
 図書館現場による自己評価は、自ら設定した目標をどの程度達成したのかや改善すべき点を職員自身が自覚するには有効である一方、達成できなかった理由に目が向きがちであり客観的な評価に繋がりにくいのではないか。利用者目線での評価、新しい発想での改善を求めるには図書館協議会や第三者委員会のような外部評価を取り入れることも不可欠である。
 
4.評価結果の公表
 図書館設置の目的が市民サービスであり、その向上のための評価であるから調査結果を市民に広く公表することは図書館の責務である。自治体広報誌、ホームページ、SNSなど市民の目に触れやすいメディアに評価結果と改善の取り組みを公表することは図書館の存在意義を積極的に市民に伝えることにも繋がり、市民とともに課題解決に取り組む姿勢を示すことにも有効である。
 
5.評価結果の活用
 2.とも関連するが、統計や指標数値を扱う際に似たような規模(人口、年齢構成、都市化の程度など)の図書館と比較することが、結果を活用するにあたって効果的であると考える。資料費や貸出し回転率などの数値を同規模図書館と比較したデータは、議会への要求や市民への理解を求める際にも重要な指標となる。また同規模他館の取り組みを参考にすることで、新たな視点での業務改善や新規事業に取り組む等職員の意欲向上にも繋がる。
 
 評価結果を次年度以降の計画に反映するにあたり、今後どのように改善していくかを具体策を記載する必要がある。その際現場の業務に過度な負担となり職員のモチベーションを低下させることがないよう、取り組むべきことの優先順位を明確にすることも大切である。
 
【おわりに】
 図書館の経営評価は長期にわたる住民へのサービス向上が目的である。今回公共図書館の評価事例に触れる中で、自治体首長や図書館職員の交替に左右されない大きな目標と長期計画をしっかりと持つこととその実現のために具体的な項目と指標を設定する大切さを認識した。また評価とその活用にあたっては、数値による効率のみに縛られた「評価のための評価」に陥いることのないよう常に意識するべきであると感じた。
 
以上
 
 
【講評】評価:A
 要点を把握しまとめたレポートとなっています。計画には長期計画と短期計画がありますが、このバランスを常に考え、環境に応じることも大切ながら、図書館の歩む道を見失うことのないよう運営することも留意事項といえましょう。 
 
(講評に興味のある方は、【講評】の下の数行をマウスでドラッグしてハイライトさせて下さい。)
 
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【レポート合格!】『図書館制度・経営論』(4)ー司書課程受講物語 (81)ー

『図書館制度・経営論』のレポートが返却されてきました。
 
 
この科目はポイントが今ひとつよく理解できなかったのよね。
 
図書館とはどのような法律に支えられているのか、根拠となる法律が公共図書館・学校図書館・国立国会図書館・大学図書館でそれぞれ異なっているということが新鮮だったというのが一番の印象。
 
特に運営計画や評価という観点は、自分の感覚から結構遠いものがありレポートを書くのが辛かったことを思い出します。
 
 
司書に興味のない方にとっては毎回スルーなレポートネタですが、聖徳の通信課程で頑張っているご同輩の励みになれば幸いです。
 
 
第1課題
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【第1設題】 
図書館の経営活動について述べなさい。
 
 
【はじめに】
 図書館は知る権利の保障を目的として資料を収集し、利用者の求めに応じ提供する施設である。この目的を遂行するにあたり、図書館という組織が行うべき経営活動について以下に述べる。
 
 
【本文】
 図書館の経営とは「人々の求める本を集め、使いやすい状態にしておくために組織として計画的・継続的な意思決定の元に行うこと」1)である。そのための活動として、図書館の目的を直接実現する「貸出・資料の受入・整理・レファレンス・集会等」と、これらを円滑に進めるための「予算・組織・人事・施設等に関わる管理的業務」があり、前者を一次的経営活動、後者を二次的経営活動という2)。ここでは二次的経営活動に絞って具体的に列挙する。
 
1.サービスの設計
 抽象的な使命・設置目的を具体化しどのように実現するかという行動目標を定める。設置目的や設置の根拠となる法律・政策は館種により異なるため、自館が提供すべきサービスは何かを明確にする必要がある。公立図書館の場合は図書館法及びそのもとに定められた「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に加え、設置自治体の施策を運営の指針とする。
 
2.予算の管理
 公立図書館の経費は設置自治体の公費すなわち税金でで賄われており、予算要求から決算までのプロセスは地方自治法に則り適切に行われなくてはならない。経費の大部分を資料費と人件費が占めるのが図書館予算の特徴である1)。近年の財政状況悪化はこれらに大きく影響し、資料費削減と職員の外部委託が図書館サービスの質の低下を招くのではないかと懸念されている。
 
3.情報資源の経営
 資料収集は定められた方針に基づいて行い、コレクションの定期的な点検評価が求められる。郷土資料や貴重書の保存についてはデジタル化も含めた長期的計画が必要。オンラインDBの契約は料金体系など契約内容の綿密な検討が重要である。また大学図書館に不可欠な学術雑誌について、近年電子ジャーナルの普及が進む一方で費用の高騰が問題である1)。対策として各大学が機関リポジトリを整備するなど学術情報の収集提供形態が急速に変化しているので動向を注視する必要がある。
 
4. 人的資源の経営
 人と資料を結びつける図書館員なくして図書館サービスは成立しない。直接サービスにあたる司書とそれを支える管理部門職員を適切な人数確保し、組織全体が効率的に運営されるよう労務管理を行う。サービスの質を維持向上するために定期的な研修育成の計画も必要である。
 
5.施設や物品の経営
 経営レベルでは施設建築時のスペース設計、家具什器の地震対策や施設内のバリアフリー化・省エネ対策など、管理レベルではコンピュータシステム・建物・エレベータ・防火設備等の保守点検、日常業務レベルでは空調や照明の調整、清掃・衛生管理などがありこれらを適切に管理し利用者の安全と快適性を確保しなくてはならない。
 
6.評価とフィードバック
 運営状況について統計データやパフォーマンス指標を利用した定期的な評価を行う。また結果を市民に広く公開し運営改善にフィードバックすることが求められる。
  
 
【おわりに】
 「経営」という概念が営利組織だけのものではないことが理解できた。図書館が市民のために税金で賄われる施設だからこそ、公共組織としての効率的で健全な「運営=経営」を行うことが重要であると感じた。
 
以上
 
 
【講評】評価:B
 図書館の運営でサービス部門をささえる庶務管理体制の概要を理解したレポートとなっています。これに加えて、計画・施設管理・計画と財務の関係も含め、その内容を(具体的な内容)ポイントだけでもおさえておきましょう。 
 
(講評に興味のある方は、【講評】以下の行をマウスでドラッグしてハイライトさせて下さい。)
 
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【レポート合格その2】児童サービス論(6)ー司書課程受講物語 (77)ー

『児童サービス論』のレポートの続きです。
 
 
 
 
第2課題
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【第1設題】 子どもにとって読書はなぜ必要か、できるだけ自分の体験をふまえながら
論じなさい。
 
 
【はじめに】
 子どもと読書について考えるとき、読書によって得られる表面的な効果・利点といった視点で語られることが多いのは残念なことである。こどもに本の世界を手渡す者として、彼らの成長にとって読書がなぜ必要なのか、おとなになってからの読書と本質的に何が違うのかを考えたい。
 
【本文】
 おとなが本を手にとる時、娯楽や楽しみのためであったり、教養を深める、情報を求めるなど、たとえ無意識にせよ目的が具体的であり自分の要求に合った本を探すはずである。一方子どもにとっての読書とは、わくわくしながら未知の世界を楽しむことではないだろうか。赤ちゃん絵本を乳児が眺める時や幼児が耳からお話を聴く時、そして自分で文字を読めるようになってからも、絵本・物語・知識の本に関わらず、それらを通して新しいものに出会い自分の世界を広げることを楽しんでいるのだと感じる。子どもの成長は心の中の地図を日々更新することだと考えれば、未知の世界を覗く扉であることが彼らにとっての本の役割である。
 
 次に言葉の獲得という点で考えたい。幼児期に耳からの読書を重ねる中で、子ども達は『ことば』が本の世界を楽しむのに必要な道具であることを知る。そして日常生活では出会う機会の少ない独特の響きを持った音韻やよく練られた言い回しに触れることで、豊かな言葉を身につける。言葉と上手につき合えるようになるにつれて物事を順序よく理解したり、目では見えない事象や他者の気持ちを想像することができるようになる。子どもの日常を見ていると、言語能力の高い子どもは総じて集団内での振る舞い方や学習能力に優れていると感じることが多く、読書を通じた豊かな言葉の獲得が「生きる力」を育む基礎になっているのである。
 
 さて、幼児期の読書を通じて未知の世界の扉を開くことを知り言葉という道具を身につけた子どもは、ある程度の年齢になると本の世界を自由に歩き回れるようになる。物語の中で現実の世界では起こりえないような出来事に遭遇し、物語の主人公とともに現実世界とは別の自分を生きることはその後の人生に少なからぬ影響を与えるかもしれない。我々にとって様々な体験をし多様な価値観に触れることは心豊かな人生のために大切なことであるが、実生活では限りがある。地理的・経済的に制限のある子どもにとってはなおのこと本を通じて得られる体験が重要なのだと考える。
 
 子ども時代にたっぷりと読書の楽しみに浸った経験は、おとなになって困難にぶつかったときに本がそれを乗り越える助けになることを思い出させてくれるはずである。
 子どもにとって読書の大切さとは、本が生涯にわたって多くの価値あるものを与えてくれる存在だと人生の早い時期に知ることと、先入観なしに新しい世界を味わうという子どもならではの経験を得ることにあるのではないだろうか。
 
 
【おわりに】
子どもに読書を勧めようとするとき、私がいつもぶつかるのが「子どもにとってなぜ読書が大切か」ということであった。自分の中で自然に育っていた「読書はよきものである」という感覚は言葉にしようとすると何か違うものになってしまい、はっきりとした答えを得られずにいたためである。今回このテーマについて考える中で、年代に関わらず読書を通して得られることと子ども時代の読書でしか獲得できないものがクリアになり、赤ちゃんからティーンエイジャーまであらゆる世代の子どもに本の世界を手渡す重要性を一層深く認識することができたと感じている。
 
 
【講評】評価:B
 こちらも上記と同様ですが、文献の引用はご自身の意見を裏付けるように引用できているとよりよいです。 
 
(講評に興味のある方は、【講評】の下の数行をマウスでドラッグしてハイライトさせて下さい。)
 
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【レポート合格】児童サービス論(5)ー司書課程受講物語 (76)ー

7月中旬に提出した『児童サービス論』のレポートが返却されてきました。
 
児童サービスは一番好きな分野なので学習自体はとても面白かったのですが、レポートとしてまとめるのはとても難しくて….。
 
同じことを言葉を換えてぐるぐる書いているような、結論がいまいちはっきりしない、納得いかない感満載の超苦しい仕上がりのまま提出してしまったのです。
 
 
さらには、先日のスクーリングで『落とされた〜!』という方が何人もいたので私もほぼ再提出覚悟で返却を待っていたのでした。
 
既に9月の科目終了試験は申し込んでしまったのですが、不合格だと試験を受けることができません。
 
いっそ返却が遅れて試験より後になってしまえば、暫定で受けることはできるのでそうなってくれた方がマシ…。
 
 
 
などとつらつら思っていたところへ早々に返却。
 
ドキドキしながら開封すると『合格』に◯がついていてほっとしました。
 
 
恥ずかしいのはヤマヤマですが、何かの参考にしてくださる方もいるかもしれないので今回も公開。
 
 

第1課題
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【第1設題】 児童図書館員の専門性について、各自の考えを述べなさい。
 
 
【はじめに】
 子どもにとって本とは、未知への扉を開き広い世界の存在を教えてくれる存在である。本との出会いを作り読書を通して彼らの成長を助けること、生涯を通じて自ら学ぶ力を獲得することを支援するために、児童図書館員に求められる専門性について考える。
 
 
【本文】
 児童図書館員にとって、子どもと本が好きであることのはもちろんのこと両者を結びつける情熱が最も大切と考える。それらの基盤に立った上で、図書館の児童サービスに要求されるスキルを、児童図書館員の専門性として以下の3点にまとめた。
 
1.子どもをよく知ること
 子どもの成長を助ける支援者であるためには「子どもとはどのような生き物であるか」を知っているが必要である。図書館ではサービス対象としての年齢を、乳幼児(0〜3歳程度)、児童(就学前〜小学生)、ヤングアダルト(中高生)といった程度で区分していることが多い。しかし子どもの精神的発達は個人差があり思春期であれば男女の精神年齢差も大きい。また何らかの原因で定常的な発達曲線に乗らない場合もあるため、ひとりひとりに適切な対応を行うには、子どもの発育と学習について広く学び十分な知識を身につける必要がある。また近年の子どもを取り巻く社会環境の変化は著しく、養育者の経済的・人種的背景も多様化している。何らかの事情で学校に行けないなど大人からの支援を十分に得られない子どもも増えているため、彼らの置かれた状況に対する細やかな観察と理解も欠かせない。
 
2.子どもの資料をよく知ること
 それぞれの子どもに適切な資料を手渡すには、それらを判断し選択する力を身につけていなくてはならない。時代に応じた適切なコレクションを形成するにあたり、
大人向けの資料と同様、内容が正確であることや多様な価値観を反映したものが選ばれねばならないが、知識や経験のまだ少ないこども向けの場合は特に注意を払うことが求められる。またことばの理解に幅がある点を考慮し、その年齢にふさわしい形態を選択することも留意べき点である。子ども向けの資料を評価する力を養う方法として、まずは長く読み継がれてきた作品をよく読みその魅力を自ら体験すること、その上に児童文学論などで得た知識を重ねる。古典と呼ばれる作品の大切なエッセンスを抽出できるようになることが、新しく出版される作品を評価する力にもなると考える。
 
3.子どもと本を結びつけるスキルを持つこと
 子どもに本の世界を手渡す方法として、フロアワーク、レファレン、ブックリスト作成、展示、よみきかせ、ストーリーテリング、ブックトーク、映画会・人形劇・工作などの行事運営がある。これらのサービスは技術的な巧拙に目を向けがちだが、目的はそれらの活動を通して本や図書館が「よきもの」であると伝え、読書の楽しみを子ども達に知ってもらうことである。多くの事例に触れ研究・経験を重ねることで技術の向上を心がけ、この目的からはずれることなく子どもに向き合いたい。
 
 
【おわりに】
 過剰に視覚的なメディアに慣れた最近の子どもにとって、耳からの読書は楽しめても文字からイメージを膨らませる力が必要な目からの読書はハードルが高くなっている。しかし「読む力」は思考力や想像力の基礎であり、読書力の低下は看過できない。その点からも、子どもを本の世界へ誘い読書習慣を身につけるよう支援する専門家としての児童図書館員の責任はより重くなっていると感じる。
 
 
以上
 
 
【講評】評価:B
 複数の文献を参照して引用し、考察していてよく書けています。引用は「」などで囲み自分の分と明確に区別できるよう書くとより良いです。 
 
 
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この『引用を「」で囲む』というのが私は苦手なんですよ…。
 
いろいろな文献を読んでいるうちに全部がごちゃごちゃに自分の中で混ざり合い、まるで自分の考えのようになってしまっているので、どこからが引用でどこからが自分の考えなのかがもはや分からず…。
 
レポートの書き方の本などにも、この『引用部分をきちんと書き分ける』ということは必ず書かれていますが、はっきりと「この部分を引用したい」というケースでない場合はどうしたらよいのでしょうかね…。
 
 
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レポートのキロクもういっちょ 情報資源組織論 (5)  ー司書課程受講物語 (70)ー

昨日の続き『情報資源組織論』の第2課題です。
 
講評によると、どうも設題の趣旨とはトンチンカンなレポートになっていたらしいです。それでも大マケにマケて合格点をいただいてしまいました。
 
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【第2課題】 目録の機械化・ネットワーク化とは何か、またそれによって図書館サービスはどのように変化したか、さらには今後の展望・課題について考察しなさい。
 
 
【はじめに】
 蔵書や利用者に関する大量のデータを管理する図書館にとって今やコンピュータは不可欠となっている。特に目録の機械化とネットワーク化は図書館業務に大きな変化をもたらした。コンピュータ利用が図書館サービスに与えた影響と今後の展望及び課題について以下に述べる。
 
 
【本文】
1)目録の機械化
 目録は書誌と所蔵に関するレコードからなるデータの集合である。レコードはルールに基づく複数の要素で構成され、それらの要素を手がかりに資料検索を行う。かつて主流であったカード目録は、各資料に対して標目を定めその数に応じてカードを作成する。一方現在広く使われている電子目録は、資料毎にひとつのレコードを作成すれば、目的に応じてソート(並べ替え)ができる。コンピュータ処理の為には、資料情報の各要素に識別子(タグ)を付与した機械可読形式(MARC)レコードを作成する必要がある。MARCレコードをデータベース化した電子目録をオンラインで公開したのがOPACである。
 目録の機械化による利点として、1つの資料につき標目の分だけカードを作成し排列する手間の削減、カードの維持保管に必要な場所と費用の節約があげられる。またMARCレコードは容易に複製できるため、集中作成されたレコードの配布や、複数館が共同でレコードを作成・利用が可能である。利用の観点からは、アクセスポイントの増加が最大の利点である。作成の手間や保管スペースの都合でアクセスポイントの数が限られるカード目録に対し、電子目録はレコードに含まれる全ての要素がアクセスポイントとなり得る。また複数の要素を掛け合わせることで検索結果の絞り込みも容易である。
 
2)目録のネットワーク化
 インターネット網の発達に伴い、各館のOPACがインターネットを介して広く公開されるようになった。全国の公共図書館・大学図書館OPACに直接アクセスする他、総合目録データベースを利用し国内の蔵書を容易に検索できることで、貸借依頼や複写依頼などの図書館間協力業務の効率が大きく向上した。
 
3)利用者サービスはどのように変化したか
 図書館内で利用者がOPAC検索をする姿は当たり前の風景となった。膨大な数のカードを繰ることなく容易に望みの資料を手にできることは、より気軽により多くの情報を得られることに繋がる。現在ではOPACに貸出情報や予約機能を付与する館も多く、パソコンや携帯端末から時間・場所を問わず利用できるなど利用者サービスも格段に向上している。
 
4)今後の展望と課題
 次世代OPACの課題としては、検索機能の強化と電子資料の充実がある。検索機能ではGoogleやamazonに見られるような自然語での入力、予測変換、曖昧検索といった検索操作面での強化と、リコメンド機能など表示内容の範囲拡大があげられる。電子資料については、電子書籍による貸出や、古文書・地域資料・研究報告のように流通に乗らない資料を積極的にデジタル化し公開することが大きく期待される。
 
 
【おわりに】
 目録の電子化に始まるコンピュータ利用は、記憶媒体の大容量化と高速通信化を追い風に図書館サービスを飛躍的に向上させた。個々に資料を収集・管理していた図書館や研究機関がつながったことで、一般の利用者も思いがけない資料に出会えるようになったはずである。将来的にはシステムの存在すら感じさせず、一元的に資料情報を検索し、シームレスに資料を入手できる仕組み作りが期待される。
 
 
【講評】評価:B
  図書館の機械化・ネットワーク化、例えば「MARC」、「OPAC」、「書誌ユーティリティ」とは何なのか。そして、それらの図書館サービスへの影響について言及するという本レポートのテーマに充分答えているとは言えないが、OPACについては良く述べられており、大枠での理解がなされていることは読み取れました。 
 
(講評に興味のある方は、【講評】の下の数行をマウスでドラッグしてハイライトさせて下さい。)
 
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