【レポート合格!】『図書館制度・経営論』(4)ー司書課程受講物語 (81)ー

『図書館制度・経営論』のレポートが返却されてきました。
 
 
この科目はポイントが今ひとつよく理解できなかったのよね。
 
図書館とはどのような法律に支えられているのか、根拠となる法律が公共図書館・学校図書館・国立国会図書館・大学図書館でそれぞれ異なっているということが新鮮だったというのが一番の印象。
 
特に運営計画や評価という観点は、自分の感覚から結構遠いものがありレポートを書くのが辛かったことを思い出します。
 
 
司書に興味のない方にとっては毎回スルーなレポートネタですが、聖徳の通信課程で頑張っているご同輩の励みになれば幸いです。
 
 
第1課題
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【第1設題】 
図書館の経営活動について述べなさい。
 
 
【はじめに】
 図書館は知る権利の保障を目的として資料を収集し、利用者の求めに応じ提供する施設である。この目的を遂行するにあたり、図書館という組織が行うべき経営活動について以下に述べる。
 
 
【本文】
 図書館の経営とは「人々の求める本を集め、使いやすい状態にしておくために組織として計画的・継続的な意思決定の元に行うこと」1)である。そのための活動として、図書館の目的を直接実現する「貸出・資料の受入・整理・レファレンス・集会等」と、これらを円滑に進めるための「予算・組織・人事・施設等に関わる管理的業務」があり、前者を一次的経営活動、後者を二次的経営活動という2)。ここでは二次的経営活動に絞って具体的に列挙する。
 
1.サービスの設計
 抽象的な使命・設置目的を具体化しどのように実現するかという行動目標を定める。設置目的や設置の根拠となる法律・政策は館種により異なるため、自館が提供すべきサービスは何かを明確にする必要がある。公立図書館の場合は図書館法及びそのもとに定められた「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に加え、設置自治体の施策を運営の指針とする。
 
2.予算の管理
 公立図書館の経費は設置自治体の公費すなわち税金でで賄われており、予算要求から決算までのプロセスは地方自治法に則り適切に行われなくてはならない。経費の大部分を資料費と人件費が占めるのが図書館予算の特徴である1)。近年の財政状況悪化はこれらに大きくし、資料費削減と職員の外部委託が図書館サービスの質の低下を招くのではないかと懸念されている。
 
3.情報資源の経営
 資料収集は定められた方針に基づいて行い、コレクションの定期的な点検評価が求められる。郷土資料や貴重書の保存についてはデジタル化も含めた長期的計画が必要。オンラインDBの契約は料金体系など契約内容の綿密な検討が重要である。また大学図書館に不可欠な学術雑誌について、近年電子ジャーナルの普及が進む一方で費用の高騰が問題である1)。対策として各大学が機関リポジトリを整備するなど学術情報の収集提供形態が急速に変化しているので動向を注視する必要がある。
 
4. 人的資源の経営
 人と資料を結びつける図書館員なくして図書館サービスは成立しない。直接サービスにあたる司書とそれを支える管理部門職員を適切な人数確保し、組織全体が効率的に運営されるよう労務管理を行う。サービスの質を維持向上するために定期的な研修育成の計画も必要である。
 
5.施設や物品の経営
 経営レベルでは施設建築時のスペース設計、家具什器の地震対策や施設内のバリアフリー化・省エネ対策など、管理レベルではコンピュータシステム・建物・エレベータ・防火設備等の保守点検、日常業務レベルでは空調や照明の調整、清掃・衛生管理などがありこれらを適切に管理し利用者の安全と快適性を確保しなくてはならない。
 
6.評価とフィードバック
 運営状況について統計データやパフォーマンス指標を利用した定期的な評価を行う。また結果を市民に広く公開し運営改善にフィードバックすることが求められる。
  
 
【おわりに】
 「経営」という概念が営利組織だけのものではないことが理解できた。図書館が市民のために税金で賄われる施設だからこそ、公共組織としての効率的で健全な「運営=経営」を行うことが重要であると感じた。
 
以上
 
 
【講評】評価:B
 図書館の運営でサービス部門をささえる庶務管理体制の概要を理解したレポートとなっています。これに加えて、計画・施設管理・計画と財務の関係も含め、その内容を(具体的な内容)ポイントだけでもおさえておきましょう。 
 
(講評に興味のある方は、【講評】以下の行をマウスでドラッグしてハイライトさせて下さい。)
 
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