参考図書【読書メモ】 図書館文化史(1)ー司書課程受講物語 (84)ー

図書館文化史の参考になるような本をいくつか借りて読んでいます。
 


情報を記すための媒体(メディア)としての書物の歴史。
 
西洋の粘土板&楔文字、パピルス、羊皮紙(パーチメント)、中国の甲骨文字や竹簡、日本における巻子本にはじまり様々な装丁の変遷など、豊富な図版で紹介されています。
 
私たちの先祖が情報を書き残すために様々な努力を重ねてきたことが読み取れます。
 
教科書的な内容でありながら全体的に軽めで読みやすく、雑学っぽいコラムがたくさんあるので肩肘張らずに読める上に勉強にも役立ちます。
 
分野の異なる複数の著者が書いているため書物史全体を網羅しているというわけではありませんが、狭い分野が妙に深く書いてあったりするのも面白い。
 
情報を残す・伝える手段という意味から楽譜や帳簿について言及した部分はとても新鮮でした。
 
 

こちらは江戸時代の人々がどのように書物と関わってきたかという視点。
 
徳川家康や家光の蔵書を納めた御文庫や、全国の藩校の付属図書館的な文庫、維新後それらの蔵書がどうなったのか、江戸時代の庶民が結構読書を楽しんでいたことなど、こちらもまた読み物として楽しめました。
 

これ、すっごく重量があって写真が美しく本当に素敵な本です。
 
『本を収蔵する空間の歴史』について、美しい写真に加えてかなり専門的な解説(しかも巻末には出典文献も纏められています)があり、図書館好きの人なら虜になる1冊であること間違いなし。
 
3年程前にも図書館で借りたことがあるのですが、その時は写真集的に楽しむのが主で、細かい記述はざっと読んだだけ。
 
建築様式の美しさや、現代とは異なる書物や書架の形態などに『へ〜、なるほど〜』とひたすら感嘆するだけで終わってしまっていました。
 
あれから3年、曲がりなりにも『図書館とは何ぞや?』を勉強し、『図書館文化史』の参考図書として意識しながら読むと新たな気づきが山のように出てきます。
 
記録媒体や記録方法、印刷の発達についても自ずと言及されており、書見台や書庫の形態、その場がどのような役割を果たしていたのかなど、改めて勉強になることばかり。
 
それにしても中世後期〜18世紀ヨーロッパの壮麗な建築には心奪われてしまうわ〜。
 
その他にも重厚な歴史を感じさせるイギリスやアメリカの図書館やハイテクな最新設備を備えた現代の図書館。
 
日本のものでは司馬遼太郎記念館の息をのむような美しさに圧倒されます。
 
どれもこれも見飽きることがなく、是非一度この目で見てみたい場所ばかり。
 
 
せめてこの本が手元にあったらなあ〜。
 
でもこの値段と大きさと重量を考えたら、うっかりポチッとするわけにはいかないのよ。
 
 
3冊とも読み物として楽しめるのはもちろんですが、やはり図書館学のテキストをきちんと読んでからの方が、より理解しやすく楽しみも倍増というところ。
 
テキストを読んだり、このような参考資料を読んだりと、行ったり来たりしながらの最終科目の勉強となっています。
 
ちなみに指定のテキストはコチラ↓

 
 
 
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建築家の自由【読書メモ】


  
久々に心が震えるような本に出会ってしまったという気がしています。
  
  
日野市立図書館の設計を手掛けた建築家、鬼頭梓さんの足跡・インタビュー・論考などを纏めたもの。
  
その時の前川恒雄館長との出会いが、その後図書館建築を生涯のテーマとするきっかけとなったそうです。
  
表紙にもなっている日野市立図書館。この静謐な雰囲気がなんともいえません。
  
背筋を伸ばして表紙を開くと….
  
前半はその生い立ちや建築家としての歩み、前川氏との出会い等についての記録的な内容が細かい文字でびっしり。
  
インタビューから書き起こしたもののようですが、鬼頭氏が実際に語った雰囲気を大切に文字にしている感じが伝わってきます。
  
  
後半は建築関係の雑誌などに寄稿したものが集められており、日野市立図書館や洲本市立図書館など氏を代表するいくつかの建築についての論考や、建築に対する姿勢などが静かな炎のような言葉で綴られています。
  
特に『建築家の自由』というタイトルの章では、建築家の使命・責任というものに触れおり、建築家に限らず『仕事とはこういうものだ』とピシリとムチを当てられたような気分になります。
  
  
  
また、建築家が自分の表現を優先して奇抜なデザインをすることについても言及していて、図書館の設計に求められること大切なことは何かということを書いておられます。
  
私自身そんなに多くの図書館に行った経験があるわけではないのですが、有名な建築家の手による『わ〜素敵!!』と強烈な印象を与えるようなデザインの建物が『図書館』として印象がよかったかというと必ずしもそうではありません。
 
パッと見の印象は素敵でもなんだか落ち着かず、長居したい気持ちにならないのです。
 
有名な建築家の設計で賞を受けたこともあるような有名な図書館なのに、ちっとも魅力的に感じないのは自分の感覚がおかしい…?と思ったこともあるのですが、鬼頭さんの図書館建築論を読んでみると大変納得できるものがあります。
 
 
やはり『図書館とはどういうところか』という思想をきちんと持った上で作られたものと、自治体が話題性に目を向けて依頼したものとでは自ずと違ってきてしまうのしょうか。
 
日野市立図書館と洲本市立図書館、行ってみたいなあ。
 
 
 
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全国のスペシャルな司書軍団 ー認定司書ー【読書メモ】


  
認定司書というのは

日本図書館協会が公共図書館の経営の中核を担いうる専門的職員として認定した司書。
  
認定にあたっては,その要件を示した上で申請者を募り,審査会のもとで総合的な審査を行い,理事会の議を経て決定される。
  
有効期間は10年間であり,認定司書であり続けるためには認定更新の審査を受ける必要がある。
  
司書全体の研鑽努力を奨励するとともに,司書職のキャリア形成及び社会的認知の向上に資することを目的としている

  
司書として経験を積んだ方が日本図書館協会へ申請し、審査を通過した上で認定されたスペシャリストということですね。
 
サイト内の認定司書への道というコーナーを読むと、申請には論文提出も必要なようです。
  
日本図書館協会のwebサイトには名前と所属先が書かれた名簿が掲載されています。
  
2018年4月1日現在で150人程。茨城県では1人だけでした。
  
  
この本では12人の認定司書さん達が、それぞれどのような思いで仕事をなさっているかを記しています。
  
公共図書館で働く方ばかりですが、正規職員だけでなく非正規職員の方も大勢いらっしゃるようです。
  
司書としての熱い思いはもちろんのこと不安や戸惑いも包み隠さず書かれていて、こんなにキャリアを積んだバリバリの方でもいろいろと悩みながらやっているんだなあと感じました。
  
むしろ経験を積む程、課題の多さに気が付くということでしょうか。
  
  
第3章で、各人のおすすめ本が紹介されているのが面白かったです。
  
文芸書だけでなく図鑑や理学系読み物などがとりあげられていて、司書というのは単なる読書好きではないのだということを再認識させられました。
  
その中でも是非読んでみたいと思ったものをメモしておきます。
  


 
 
 
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図書館でもホテルなみの接遇を【読書メモ】

『人と人との間にものがあれば、それはすべてservice業』
 
なるほど。
 
 
ホテルもレストランも図書館も医療機関もすべて原点はそこなんだ。
 
『利用者』『患者』ではなくてゲスト。
 
マナーや言葉遣い、スタッフの態度全てを通してゲストに快適性を提供するのがservice。
 
タイトルに『図書館接遇』とはありますが、図書館には全く特化していません。
 
ちょっと気をつけたいのは、司書の勉強では『サービス』という言葉は『奉仕』とか『資料の提供』という意味で使われること。
 
ニュアンスが微妙にちがうかも。著者があえてServiceと英語で書いているように、別のニュアンスで読む方がすっきりするかもしれません。
 
 
接遇という意味での『Service』で基本となる考え方は冒頭のことば通り。
 
その基本に立った上で具体的なテクニックが並んでいます。
 
でも、具体的と言っても具体的ではないの。
 
ものを手渡すときは云々、ゲストに背を向けない、そのためにはこのように動く….
 
でもそのときその時でどう動くかの判断は全て異なる。
 
難しいね。
 
 
 
なるほど!と思ったのはスピードのコントロールについて。
 
相手が7のスピードで話しかけてきたら、こちらは3のスピードで応える。
 
動作や会話のスピードはお互いのテンポが合わせて10になるのが心地よい…というのは具体的な場面を想像して見るととても納得できます。
 
物を手渡す時や、ゲストに書類を記入していただく時のこちらの手の動きについても具体的な流れが書かれています。
 
なるほどそうするとエレガントで次の行動がお互いにスムーズ。
 
 
そういえば『意識高い系』のお店やホテルなどではこういう動きで対応されること多いかも…と思い当たることがいくつもありました。
 
サービス業界ではかなり当たり前のことばかりなのかもしれません。
 
 
つまりはその『当たり前』を図書館でもやりなさいよ!ってことなんですね。
 
 
あとね『貼り紙はやめましょう』っていうの同感です。
 
『あれはダメ、これもダメ」、お願いごとでいっぱいの図書館は息苦しい。
 
そこを利用する全ての人がマナーを守り気持ちよくすごせるような空間を演出するのもスタッフの力量次第ということのようです。
 
 
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いいね♪ナクソスミュージックライブラリーを無料で利用【BGM】

地元の図書館では2年前からナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)のサービスが始まりました。
 
TRCが指定管理者になっている図書館ではわりと導入されているようですね。
 
ナクソス・ミュージック・ライブラリーというのは

クラシックに特化した、定額制インターネット音楽配信サービス

 
会員にならなくても一部分聴くことができるのですが、そのコンテンツを無制限に聴くためには月々約2,000円の会費が必要。
 
 
それを図書館が契約してくれるているということで、私たち利用者はワンタイムのIDとパスワードでログインすることができるのです。
 
利用期間は初回ログイン時から15日間で一旦ログインしてしまったら聴いても聴かなくても15日後には終了。
 
また聴きたければ新たにIDとパスワードをカウンターで貰ってくればOKですから、図書館に行くついでにIDを貰ってきておくと途切れることなく利用できるのです。
 
クラシックばかりなので利用者は限定的かもしれませんが、私にとってはかなりれしいサービス。
 
何を聴くか考えて検索するのは面倒なので、サイトの中に用意されているプレイリストから選んで流しっぱなしにすることが多いです。
 
プレイリストは季節に合わせたものや、フィギュアスケート特集、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートなど様々。
 
今はこんなのを流していますよ。
 

 
 
 
欲を言わせていただければ、このプレイリストに『1楽章だけ』とか『3楽章だけ』というのはやめて欲しいところ。
 
例えば『ヴェリー・ベスト・オブ・モーツァルト』というプレイリスト。
 
1曲目に『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の1楽章が流れたと思ったら、すぐ次にホルンコンチェルトの3楽章ってどうなのよ?
 
短調の交響曲1楽章の次に長調の弦楽四重奏2楽章が牧歌的に流れてくるとかね。なんだかキモチ悪いというか調子狂っちゃう。
 
せめて交響曲や協奏曲、室内楽などは全楽章でセットして欲しいものです。
 
 
BGMとして割り切って聴けばよいのかもしれないけど、他のクラシック好きの皆様はどう感じているのかしら?
 
 
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