【本の簡単な修理方法】実用的で頼りになる1冊を購入。

相変わらず地元小学校の図書ボランティアを続けています。
 
月に1回程度しか活動できないのですが、市立図書館から派遣されている学校図書館支援員の方に伺いながらお手伝いをしています。
 
これまでのところはブックコートフィルム(ブッカー)を掛けたり、背に貼られた分類番号を新しく貼り替えたり電算化のためのバーコードを貼る装備系の手伝いが大半。
 
その他にやらなくてはならない大事な仕事が破損した本の修理。
 
修理待ちの本がかなり溜まってきているので、まとまった時間が取れる日に取り掛からなくては…と思っているのですがなかなか腰があがらない…。
 
 
装備とは違い、本の壊れ方って1冊1冊違うのでそれぞれの本と向き合いながらどのように直すかを考えなくてはなりません。
 
 
これまでに県立図書館で定期的に行われる『本のお医者さん』や、市立図書館が開いてくれる学校ボランティア向けの修理講座に参加することで、本の修理についての概要は大分掴めたのですがやはり難しい。
 
その上予算の関係でブッカーの貼られていない学校の本は、公共図書館の本とは違う壊れ方をするものが多くて修理方法で迷うことがたびたびなんです。
 
インターネットで調べたり図書修理の本を読んだりと勉強はしているのですが、実用的で素人が取り組み易い解説にはなかなかお目にかかれません。
 
 
 
そんな折り、『こんな本が図書館に入っていましたよ』と支援員さんに教えられたのがこちらの本。
 
最近出版されたもののようです。
 

図書館のための簡単な本の修理
少年写真新聞社 (2019-06-22)
売り上げランキング: 50,424

 
 
早速図書館へ足を運び中身をチェック。
 
これは手元に置いておきたい!と早速Amazonで入手しました。
 
ページ数は多くありませんが、大判で写真を多用しながら詳細に解説してあります。
 
前書きにもありますが、この本は『保存』を目的としたものではありません。
 
利用頻度が高く(つまり人気がある)すぐに壊れてしまう絵本や児童書を、身近な材料と道具で手早く直しできるだけ早く書架に戻すことが目標。
 
どうしようもなく傷んだら最終的には買い替えることも視野に入れた修理方法です。
 
 
ちょっとしたページの破れなら、和紙とでんぷん糊を使った手のかかる方法ではなくページヘルパーのような補修用テープで直す、綴じ糸が緩んだ絵本も、多少の緩みであれば表紙を外して綴じ直すことまではせずにボンド+ヤマト糊のミクスチャーで押さえましょう、という考え方。
 
特に私が『有りがたい!』と思ったのは、公共図書館ではほとんど目にしないのに、ブッカーを掛けていない学校図書館の本にはとても多い背上部の壊れや欠け、見返し部分のはずれなどについての説明が分かりやすいこと。
 
こういうやつね ↓。
 

 

 
あとは見返しが壊れて背がバックリはずれた時にクータを入れる方法なども手順が具体的に解説されています。
 
 
実を言えば、この本で紹介されているケースはこれまでいろいろな方に教わってきたことや経験上自分の判断で行ってきたやり方が大半でした。
 
それでも、いつも半信半疑で恐る恐るやってきた方法が本になって紹介されているのを目にしたことは自信にも繋がってちょっとうれしかったです。
 
 
学校図書館など修理の必要な本はたくさんあるのに、誰かに教わる機会がなくて困っている方にはオススメの1冊。
 
 
コンテンツの量に対して値段が高めですが、自分で必要な時に手元にないのは不便なので自費購入しちゃいました。
 
 
学校の図書室に備えてもらって、ボランティアの皆さん誰もが手にとれるとベストなんだけどなあ。
 
 
 
 
 
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【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その4

ここまででジャケットの表面全体にフィルムを貼り終わりました。
 
ここまでの工程はこちら。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その3
 

【9.背付近のゆるみをつくる】

ここでジャケットをはずします。フィルムの糊の面が余計なところへ触らないように気をつけながら。

ちなみに、コートしてあるところならフィルムが貼り付いてしまっても引っ張れば剥がれるので貼り直せます。でも本文紙や見返しのようにコートしていない紙は一旦貼りついたらもうダメ。糊面同士もくっついちゃったら剥がすのは困難です。
 
ジャケットと本体の間にゆるみが必要な背に近いところの処理をします。

ジャケットの内側を上にして置いたら背から2〜3cmのところに切り込みを入れる。表紙側、裏表紙側ともに、逆さの台形ができるような角度で。

 
中央部分をジャケットの内側に折込んでしまう。1〜2カ所に補助の切れ込みを入れておくとキレイに倒せます。

 
上下とも同じように。

 
ジャケットを元に戻す。くれぐれも天地を逆にしないように!!!

 
 
【10.本体とジャケットを固定】

ジャケットと本体の上下を揃え、表紙の端がきちんとソデの折り目まで差し込まれているかを確認しながら、台形に残っているフィルムを本の天と地に貼り込みます。

ハードカバーだと表紙がかっちりしているので大丈夫なのですが、ソフトカバーの本を貼る際には表紙が歪んだり浮き上がったりしないいよう、空いている方の手でしっかり机に押さえつけながら作業します。
 
4カ所を貼り込んだら出来上がり。右手と左手を上手に連携させるのがちょっと難しいけれど、慣れてしまえばなんとかなるものです。
 
 
ちなみに【7】の工程で、ちょっと変わった角の切り落とし方をするのは、こういう↓仕上げをしたかったからです。

作業に使った本だと上手く写真に写らなかったので、図書館から借りていた黒い本を写してみました。
 
隅っこでフィルムが少し重なり合っているのと、角がうまく包み込まれているのがわかると思います。
 
 
 
真ん中から貼る方法は端から一気に貼るのに比べ時間と手間は少しかかりますが、心理的な壁がかなり低いので初めて挑戦する人にはオススメ。
 
それだけでなく、裏紙がついたまま角を切り落とすのでハサミにベタベタ貼り付かなくて作業がラクチンだし、切り落とした端材は掲示物やメモを貼るのにセロテープ変わりに使えるのもgood。
 
上手く伝えられたかどうかわかりませんが、少しでもどなたかのお役に立てば幸いです。
 

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【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その3

真ん中から貼るブッカーの掛け方の続きです。
 
ここまでの工程はこちら。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2
 
いよいよジャケット全体にブッカーを貼っていきます。一番ドキドキする工程。
 
 
【6.表紙側を貼る】

左手で裏紙をゆっくり剥がしながら右手に持った定規をスーッと左へ動かします。
 
ハードカバーの本を貼るときは定規を動かす力で裏紙を剥がしていってもいいのですが、ソフトカバーを貼る際にそのやり方をしてしまうと表紙が反る原因となるので要注意。

定規が表紙の左端まで来たら右手を止め、余白部分を左手で持ち裏紙を剥がしきらないようにしておきます。

 
【7.フィルムの角を切り落とす】

次にフィルムの角を斜めに切り落とします。写真は表紙側の「地」の角にハサミを入れているところ。

「天」の角も同様に切り落とす。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、剥がしきっていないベローンと中途半端な裏紙は表紙の下へたくし込んであります。

キッチリ45°の三角形でなく、切り落とされた側が扇形になるよう鈍角に切るのがポイント。また、本の角ぴったりではなく1〜2mm外側を切ると、最後の工程できれいに角を包み込むことができます。
 
 
【8.ソデ側にフィルムを貼り込む】

本をひっくり返し表紙を下にして台に置き、裏紙を全部はがします。写真では左手で本全体を支え右手で裏紙を剥がしています。

裏紙をはがすとフィルムが台形に残るので、手前から奥へ軽く引っ張りながらソデ側に貼り込みます。

 
【6】【7】【8】の作業を裏表紙側も同じように行います。


 
ここでひと段落。次につづきます
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その4へ続く
 
 
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【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2

ブッカーの貼り方をちゃんと教わったのは小学校の図書室ボランティアを始めるタイミングでした。
 
ずーっと前に教えてもらったことはあるものの、その後やる機会が全くなかったのですっかり忘却の彼方。
 
ボランティアを始める時に『ブッカー貼れると助かるの〜』と言われ、昔のメモを見てみても全く出来る気がせず。
 
ネットで探しても、私の教わった真ん中(本の背にあたるところ)から表紙と裏表紙を別々に貼る方法が見つかりません。
 
フィルム販売会社のサイトや図書館スタッフさんの動画など、どれも端っこからビーッと一気にくるんで貼る方法ばかり。
 
この方法は初心者にはちょっとハードルが高くてね。薄い本を貼る時などはフィルムの糊の面同士がくっついちゃいそうでドキドキしちゃう。
 
そんな私の体験から、『職場体験に来る小中学生でも失敗せずにやっている方法だから大丈夫!』と図書館職員の方に教えてもらった方法をご紹介することにしました。
 
道具のこと、本のジャケットとブッカーのカットなど事前の準備についてはこちら。
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1
 
 
【4.裏紙をカット】

切り出したブッカーの裏紙を外にしてふたつ折りにし、真ん中に折り目をつけます。


裏紙を上にして置き、折り目のところで裏紙とフィルムをちょっとはがしハサミの先を入れ、裏紙だけを折り目に沿ってシャーッと切ります(左右に多少ずれても大丈夫)。


切れ目に沿って裏紙を持ち上げ、1cmほど剥がしたら右側に折り曲げます。

 
【5.本を置き背側を貼る】

ブッカー切出しの時に想定した余白どおりに本を置きます。
 
上下と左が2.5〜3cmあいていて、裏紙をカットしたライン(折り目をつけた位置が背の真ん中あたりにきているはず。
 
裏紙に印刷された目盛りラインをガイドにすると斜めになりません。
 
真っすぐに本を置いた本がズレないよう左手でしっかり押さえながら、ブッカーの右半分をきゅっと持ち上げます。

背の真ん中から表紙側にかけてフィルムがくっつくのでシワにならないよう指でスーッと押さえます。


 
次はいよいよ表紙側へのフィルム貼りです。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その3へ続く
 
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【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その1

【ブッカー】 x 【掛け方】のワードで検索して来られる方がいらっしゃるのですが、参考になる記事がなくて申し訳なく思っていました。
 
そこで一念発起(大袈裟だな)、私がやっている方法を記事にしてみることにしました。
 
動画から取り出した静止画を使用しているのでピンぼけも多いのはご容赦ください。
 
写真が多くページが重くなるので、何回かに分けて掲載します。
 
【1.道具】


ハサミ:フッ素加工などノンスティックのもの。先端は丸くない方が使いやすい。
ハサミは作業性を左右するので、使いやすいものを1丁用意すると良いと思います。
 
私の愛用品はこちら↓。この値段で切れ味も素晴らしく、ノンスティックで切っ先の丸み具合が丁度よいので、私にとってブッカー掛けの必需品。
 
前にもこのハサミについて書いています。


こちらも切れ味がよくお気に入り。↑のGBS-600GLはブッカー専用としているので用途によって2本を使い分けています。

定規:長さ30cm程度。プラスチックでも竹製でもOK。
スキージとして使用します。100円ショップのものでも問題ありませんがペラペラしていると貼りづらいので、ある程度厚みのあるしっかりしたものを。
 
必要に応じてカッターとカッターマットも。
 
 
【2.本の用意】

一旦ジャケット(カバー)を外す。
 
ジャケットのソデの幅が広すぎるときは、余白を切り落としてもOK。
 
この本は切り落とす程でもなかったのですが説明のためにちょっと幅を詰めてみました。

ジャケットソデの上下を5mmほど斜めに切り落とします。

見返しの接着面積を広げるためと、貼った後に袖/見返し部分がぶかっと袋状になってしまうことを避けるため。
 
何冊も貼る場合は、この作業を先にまとめてやってしまうのがオススメ。
 
カットし忘れていると、フィルムを貼っている最中に切らねばならず大変やりにくいし、切りカスがフィルム面に貼り付いてしまうこともあるので。
 
4カ所切り終わったらジャケットを元通りに本に戻しておきます。
 
【3.フィルムの用意】

本のサイズに対して、上下左右それぞれ2.5〜3cm大きく切り出します。

表紙を上にし左端の位置を決めたら、背〜表紙を下へ、とぐるりとひっくり返していくと、<本の幅x2+背の幅>を簡単に決められます。

右端も左と同じだけの余白をとってハサミでカット。


上下にも左右と同じだけ余白をつけてカットしたらフィルムの用意はOK。
 
 
切る作業全てに共通のことですが、「チョキチョキ」ではなく「シャー」っとハサミを滑らすように使うと作業しやすい上に切り口がキレイ。
 
次はいよいよフィルムを貼っていきます。
 
【真ん中から貼るブッカーの掛け方】その2へ続く。
 
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