傷みが激しいのは人気の証拠。【本の修理で思うこと】

11月に参加した県立図書館でのイベント『本のお医者さん』。
  
持ち込んだものの、4冊のうち2冊はその場で完成させるのがちょっと難しかったために『お預かりして、修理が完了したら連絡します』となりました。
  
年末に出来上がったものを受取ってきました。
  
小学校の本なので、返してしまう前にどこをどのように直したの記録しておきます。
  
  

↓ 背が壊れて一部消失していたこちらの本。 

  
↓ 厚紙で背を作り直し、パソコンで出力したタイトルが綺麗に貼付けてあります。もともとの素材もなるべく活かしてあるのが分かりますか?


学校で分類用のラベルを貼り直してから、ブッカーで背をくるんで補強するつもり。
  
  
↓ 中身がバックリと割れてたこちらは。

 
↓ 本文を綴じ直して組み立て直し、背の上下をブッカーで補強してあります。

  

↓ ノドをつなげるテープ、表紙側は専用の白い布テープを使ってありますが、裏表紙は透明のページヘルパー。蔵書印が隠れないようにとの配慮かと思われます。

  
  
  
余談ですが、修理された『モンスター図鑑ミイラ男』の本を見た下の子が、『あ、これ覚えてる!!面白くて人気だったんだよ!』と懐かしそうに開いていました。
 
『こんなに古いのにね。すっごくボロボロな状態で図書室に置いてあったんだよ』と私が言うと、
 
『そういえばボロだったね。でもこのシリーズね、面白いんだよ〜、男子も女子もよく読んでたよ』というではありませんか。
  
はっとさせられました。
 
そう、人気だからこそのこの傷みなんだよね。
  
古くて色褪せてボロボロになった本を見ると『廃棄するしかないんじゃないの?…』なんて思ってしまうけど、そんなことないのよね。
  
子どもたちが気持ちよく手にとってくれるように、少しでも綺麗に手入れをしてあげたいと改めて思わされた一言でした。