読書メモ 【2016.8月】

読み終わったもの、まだ読んでいないものごちゃ混ぜだけれどもとりあえずメモ。

 





 
 
思うところがあるものについては、またあとで感想など追記するかも。
 
図書館でせっかく借りても読み終わらずに返却してしまうことも多いこのごろですが、こうしてメモしておくとまた借りたい時やどんな本だったか思い出したい時に便利です。
 
 
 

今月の読書メモ

全部読み終わってはいないけど、とりあえず読書メモ。
 
 


精神科医・心理学者であり作家でもある加賀乙彦さんの著書。このかた87歳になるのですね。この本の出版が7年前でちょうど80歳のとき。死刑囚を含む多くの服役者と関わってきた、著者が人間の幸せについて淡々と語っています。
 
『幸福を定義してはいけない、幸も不幸も考え方次第』という言葉に共感しました。他人と比べ、その差異に一喜一憂する生き方に疑問を呈し、足るを知る=あきらめ力(りょく)を磨くことが大切とおっしゃっています。

 
 
そういえば高校生の頃だったか、この方の代表作であり死刑囚の苦悩を描いた『宣告』という小説を読んだ記憶があります。当時は表面的に読んで感動しておしまいだったと思うのですが、あれから30年以上経った今、もう一度じっくり読んでみたい本のひとつです。

 
 


こちらは2015年にボーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシエービッチさんの著書。
 
チェルノブイリの原子力発電所事故に遭遇した市民への丁寧なインタビューを重ねたドキュメンタリーです。
 
当時、何も知らされることなく大量の放射能を浴び、事故処理に当たった夫や息子を目の前で看取った市井の人々の生の言葉に胸が痛くなります。
 
2011年東京電力福島原発のメルトダウンと重ね合わせる方が多いと思いますが、私にとっては1999年に東海村でおきたJCO臨界事故の記憶もいまだに鮮明で、この事故で亡くなった作業員の方の被爆治療83日間を記録したNHKドキュメンタリーを書籍化したこちらの本と重ねて読んでしまいました。

 
 


最近ではインターネットとテレビばかりに頼りがちですが、新聞ならではの基本的な情報収集の仕方について分かりやすく教えてくれる1冊です。高校生や大学生は必読かも。
 
 

ほとんど読めてないけど簡単に読書メモ

読書メモがご無沙汰だったので、まとめて記載。

 
世間で話題になった頃に図書館で予約。ようやく順番がまわってきたこちら。


 
教育にも統計的な視点をもって取り組みましょうって感じでしょうか。やたらと『エビデンス』『データ』という言葉が出てきます。

 
教育政策に対しての意見としては頷ける点も多く、教育に携わるお役人の方々には是非とも参考にしてもらいたいと思いました。
 
でも目の前にいる一人の子どもに対してどのように接するかというのは、やはり親や教師の直感・経験を大切にした方が良いのではないかしら…というのが正直なところです。
 

例として挙げられているデータが海外(多くがアメリカ)のものが多いのがちょっと残念。その理由は日本では比較実験が出来ないからだそうです。
 

「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

と、かなりセンセーショナルな言葉に釣られて読んでみたわけですが、『なるほど!』と膝を打ちたくなるような結論が書かれているわけではありません。
 
日本という環境でその方法が是か非かという『エビデンス』がないという点で、どうにも消化不良な読後感です。
 

 

そういえば、かの『ゆとり教育』は何年にも渡る実験となってしまいましたねえ…。感覚的には、ゆとり教育世代とそうでない世代に明らかな格差が生じたと多くの人が感じていると思うのですが、何らかのデータとして政府は発表するべきなのではないでしょうか。
 
詰め込み教育は本当に良くなかったのか、それを解消しようとしたゆとり教育は功を奏したのか、失敗だったとしたらどのような点に理由があったのかなど、是非とも知りたいところです。

 
 

その他6月に読んだ本は



 

どちらもイマイチ。
 
特に『町内会』のほうは、筆者の意見を主張するためだけのQ&Aという感じ。アンチ町内会派の理論武装には格好の本かも。
 
扱われている事例が『今時こんなことしている町内会ってあるの?』というのが多いのも気になりました(出版年が古いせいもあるかもしれません)。
 
私は『条件付き町内会賛成派』です。
5年前の東日本大震災では、ご近所付き合いのありがたみを感じた人も多かったのではないでしょうか?
 
旧態依然とした町内会の悪い面をあげつらってばかりいないで、現代の実情にあった町内会に変化させつつ、自分たちが暮らしやすい地域づくりの手段としてその価値を見直してみても良いのでは?と感じました。
 
 
 

最近読んでいる本【メモ】

以前にも書いたことがある池上彰さん。

語り口が穏やかで、世の中の複雑なことをわかりやす〜く伝えてくれるフリージャーナリストです。

今読んでいるのは東工大の学生さんへの講義をそのまま収録した『池上彰教授の東工大講義』シリーズの世界篇で、『この社会で戦う君に「智の世界地図」をあげよう』。


 
15回分の講義が話言葉のまま掲載されているのですが、講義の中での学生さんとのやり取りも入っていて臨場感たっぷり。池上教授の分かりやすい説明と聡明な学生さんとのやりとりを追いかけていると、自分もその場にいて一緒に考えているような気持ちになりワクワクしてきます。
 
池上さんの講義は、サンデル教授の白熱教室をうんと穏やかにしたような雰囲気。池上さんの若者に対する期待とリスペクトを感じました。
 
履修希望者が多すぎたために、最も大きな教室に収容可能な260人に抽選で絞ったそうですが、履修出来た学生さんはさぞ刺激的で面白かったことでしょう。
 
学生さん達の発言を読んでいると皆さん賢くて、宗教や政治経済の国際的な話題にちゃんと鋭く反応しています。
 
『君が日本の技術者ならサムスンに移籍しますか?』というテーマの実話をもとにした講義では、自分たちの意見をプレゼンテーションさせる練習を兼ねたやり取りになっており、これから社会に出て企業で研究や開発にたずさわっていくであろう多くの若者が自分の考えを真剣に発言している様子が伺えます。
 
このシリーズの残りの2冊も是非読んでみたいと思います。
 

 
 
 
  

もう一冊の池上本は『世界を変えた10冊の本』。


 
東工大シリーズよりはちょっと難しいのですが、現代の社会情勢を理解するために基本となる古典的な名著を10冊取り上げ、その内容を分かりやすく解説したもの。どのようなポイントがなぜ重要なのかが書かれているところが私のようなセッカチな知りたがり屋にはぴったりな本でした。
 

『アンネの日記』や『聖書』、『コーラン』、『資本論』。『沈黙の春』などなどタイトルだけなら聞いたことのあるものばかり。
 
上述の東工大講義もそうですが、一話完結で10話程度のテーマに分かれているというところが読み易さのポイントかも。興味を惹かれたテーマから順不同につまみ食いできるので、気軽に手にとって短時間で切り上げられますからね。
 

資本論なんて難しくて読む気にはちょっとなれないですけど、機会があったら手にとるくらいしてみようかな….、という気にさせます。
 
若い頃に読んだことがあるものも、何十年もたって読み直してみたら新たな発見があるかもしれません。社会のあれやこれやを経験したからこそ気が付くことや理解出来ることもあるに違いないと思います。 
 
 
  

『OL進化論』とクリティカル思考

『OL進化論』で学ぶクリティカルシンキング、という宣伝文句にひかれて借りた本。


 
クリティカルシンキングって何?と思ったら

クリティカル思考(critical thinking)という言葉は、直訳するなら「批判的思考」だ。つまり、何事も無批判に信じこんでしまうのではなく、問題点を探し出して批評し、判断することを指す。

 
逆にクリティカルでない思考態度とは

● じっくり観察せず「こうに違いない」と決めつけてしまう思考
● ものごとを一面的・部分的にしかとらえない思考
● 十分に情報を集めず、すぐに結論を出してしまおうとする思考
● 感情や主観で決めてしまおうとする思考
● 一度決めるとなかなか自分の考え方を変えようとしない思考
● 疑うことなく、他人から言われたことにすぐ同調してしまう思考

 
だそうです。
 
秋月りすさんの『OL進化論』は昔から大好きで、学生時代は週刊誌でリアルタイム、最近は単行本でまとめ読み。最新刊まで実は全部持っています。
 
誰でもおかしがちな、日常生活の中の非クリティカルぶりがこの漫画の面白さなんですね〜。
 
書かれている内容は、日常の事例が多くてとても面白かったです。こういうことをほんの少し意識するだけで人間関係の摩擦を避けられたり、トンデモな儲け話にのせられてお金を騙し取られたりといった被害を防ぐことができるかもしれません。
 

詐欺の被害者にお年寄りに多いのって、年齢を重ねるとともに考え方が頑固になってしまうせいかも…なんてことも思いましたよ。
 
子供たちにばかり口うるさく言っていたけど、自分も気をつけなくてはね。
 
 
この本を読んでクリティカル思考について考える入口に立ったら次はこんな本をどうぞ、と読書案内が巻末にありました。


 
ジュニア向けの本については直接クリティカルシンキングという言葉は出てこなくても『物事を疑ってみる』ことや『さまざまな角度から問題を掘り下げる』ことをわかりやすく説いてくれる本が選んであるようですよ。