田舎の片隅で暮らす主婦でさえも心配なってしまう程の最近の日本の科学研究事情。
先日『海外からも心配される日本の自然科学研究』というタイトルでその心配事について記したのですが、その後別件を検索していたら、文科省の大臣・お役人に読ませたいような素晴らしい記事を目にしました。
過去の日本人が多くのノーベル賞級の研究成果をあげていたことや、最近の貧困な基礎研究事情について大変憂えていらっしゃるということをとても分かりやすく、そして切々と書いていらっしゃいます。
blog『クラシカル・ギターを止められない』より → 『ノーベル賞異聞(2016.10.18)』
国会議員や霞ヶ関の官僚方は皆さん文系出身なのでしょうかねえ。日本のノーベル賞受賞者を集めた専門委員会でも作ったらどうでしょう。
こういう報告を見ると、文科省でも一応危機感を持っているんだなあとは思いますが、今頃こんなこと言ってるなんて寝ぼけ過ぎだわ…。
○研究の価値を、すぐに役に立つか否かで考える価値観が根強く、真理探究の営みそのものに十分な価値を認めるには至っていない
○基礎科学への関心も、日本人研究者のノーベル賞受賞時等の一時的な高まりに止まっている
⇒ 科学を「文化」として位置づけ、日常的な関心の対象とするとともに、社会・国民が基礎科学の発展を支援していく機運の醸成が課題
子どもたちはどんどん大きくなっていくし学生は毎年毎年社会に出て行ってしまうんだから、目の前の惨状を早くなんとかして!と思わずにはいられません。