今年度のよみきかせがはじまりました。
自分のこどもは卒業してしまったけれど、今年度もメンバーにいれていただいたのではりきっていきまーす!
さて、今回はいきなり6年生。
とりまとめの方には『どの学年でもOKよ〜』と伝えてあるので、皆さんが敬遠しがちな5・6年生にあたることが多いです。
ご自分のお子さんが低学年の方にとって高学年児童はとってもお兄さん・お姉さんに感じるのでしょうね、どのような本を選んだら良いのか悩んでしまうようです。それに低学年のような分かりやすい反応もないので、苦手に感じる気持ちはわかります。
わたしにとっては、みな入学時から知ってる(中には赤ちゃんの頃からという子も!)顔なじみさんばかりなのでプレッシャーはあまりないの。本を選ぶのはなかなか難しいけれど、逆に考えればちょっと難しい絵本や詩の朗読なども選べるようになり選択肢が広がるとも考えられる学年です。
絵本とはいえ、時間が経ってからしみじみと思い出してもらえるような話や、自分自身と向き合うきっかけになるような話はやはり高学年相手ならではの醍醐味です。
そんなワケで今回選んだのは『ウエズレーの国』
図書館で表紙が目にとまって前々から気にはなっていたのですが、実は読んだことがありませんでした。
このところ、家にある馴染みの絵本ばかり選んでいたので、今回は新たなものを探そうとおすすめ本サイトをさまよっていたらこの本を発見。『あ!あの本だ』と早速近所の図書館で借りてきました。
内容も高学年に良さそう、絵も幻想的で綺麗、時間的にも問題なさそうなのでこれに決定。なんどか声に出して読んでみると、ことばのリズムも良い感じでGOOD。
ひとと違うことをちっとも気に留めず、興味のおもむくままに自分の世界を楽しむ少年が主人公。夏休みの自由研究としてだれも知らない植物を育て、そこから衣食住を賄い最後には自分の作った言語で研究のまとめまで作ってしまいます。最後にはいじめっ子たちまで仲間に加わってしまうのです。
他人との違うことはマイナスなんかじゃない、ウエズレーのように自分の興味を深く掘り下げることのできる独創的なひとたちが文明を作ってきたんだよ…ということが伝わったかな?
他に候補とした本がこちらの2冊。
人と人とのつながりや命のつながりについて優しいタッチの絵と言葉で描かれた静かな絵本。今回は、年度始めということもありエネルギーを感じさせる応援歌的な本を読みたかったのでパスしましたが、そのうち機会があったら読んでみたいです。
有名な『三匹のこぶた』のパロディー的な本。そこを面白がってもらえるようなクラスで読んでみたいかな。