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図書館司書に求められる大事なこととは?

図書館司書について勉強するうちに、司書に対するイメージが少しずつかわってきました。


自分の中でいちばん新鮮だったのは『サービス』という感覚。利用者と資料(本に限らず)の橋渡しをするのが司書の大事な仕事だということ。


ですから、まずは『利用者が何を求めているのかを知る』というのがとても大事。

『◯◯の本ありますか?』と尋ねられたとき、◯◯の中には作家や著名な人物の名前や、何かのジャンル、動物や植物、食品、本のシリーズetc…..本当に様々なことばが入ると思うのです。

尋ねている側は自分の中で完結しているので、とても言葉足らずになりがちです。

私も、経験豊富な職員のかたに逆に質問を返されて『お〜!そういう発想も出来るよね。ちゃんと自分の思っていることを伝えるのってむずかし〜〜』と申し訳なく思うことがしばしば。

その方が司書なのか、資格を持たない職員さんかどうかはわかりませんが、どれだけ質問者の要求していることを上手に引き出して最適な本を提供できるかが図書館にいる職員さんの腕の見せ所なんですよね。

たとえば『豆腐について書かれている本ありますか?』と訊ねるとき、豆腐についての何について聞きたいのかは人それぞれでしょう。歴史・種類なのか、豆腐そのものの作り方や豆腐を使った料理なのか(それも特殊な物から家庭料理まで多岐にわたります)、はたまた豆腐の出てくる小説やエッセイもありますね。豆腐の美味しいお店を探しているのかもしれません。

小学生だと『大豆』について調べる』という宿題が出るのでそこから『豆腐!』という発想になっているだけで、自分でも何について調べたいのかが分かっていないときもありますよね。

となると本の置いてある棚もあちらこちらに散らばっているはず。

パソコンで検索をして、様々な分類番号のものから最適なものを探し出し、各棚から「これ!」という本を探し出してこなければなりません。



人の名前にしても『え〜ッと、阿川なんとかっていう人いるでしょ?』と聞かれて作家の阿川弘之を思い浮かべるか、エッセイスト(タレント?インタビュアー?)の阿川佐和子・ジャズシンガーの阿川泰子の誰を思い浮かべるかは人それぞれですよね。

もし阿川泰子さんだった場合、彼女のCDとエッセイのどちらを探しているのかも最初に確認しておかないとせっかく探した時間とエネルギーが無駄になってしまいます。

司書さんといえども館内の全資料の内容を知りつくしているなんていうことはないでしょうから、上手に目的の本を検索して館内から出来るだけ早く探し出し、館内になければ他の図書館から借りるのか、今すぐに手にすることのできる本の中から次善の策を提案できるか。

利用者のプライバシーや本の著作権についても配慮が必要でしょうし、瞬時にいろいろなことを考えて利用者の方に満足してもらうというかなり難易度の高い仕事ですよね。

その司書さんの担当や専門分野によっては、超有名な作家やアーティストの名前を知らないなんていうこともあり得るかもしれません。

もちろん図書館で働いている以上、本の題名や内容、作家の名前などについてもたくさん知っているに越したことはないでしょうが、全てとなると不可能でしょう。

図書館と司書について勉強を始めてからというもの、自分で図書館を利用するときも、スタッフ側に立つことを意識して利用するようになりました。

自分の図書館への意識がかわってから約1年が経ちますが、司書に求められるのは個別の資料についての知識の多寡よりも(もちろん大事ではあるのですが)、資料群全体を俯瞰しその重要性と必要性を判断することと、利用者の立場に立って親身なサービスを提供できるのかが重要なのではないかと感じています。