今更ですがこんな本を借りてみました。
まずは判型が大きくてビックリ。一般の単行本くらいだと思っていたらムック本的な感じ。
表紙にドーンと『お金の増やし方…』と書いてあって、図書館で借りるのがちょっと気恥ずかったわ。
中身は投資についての基本的なことが会話形式で書かれており、とても読みやすかったです。
全く投資の経験がなく、これから何か始めてみたい人にとっての入門書としてはうってつけ。
株、投資信託、生命保険、医療保険、年金保険、外貨預金などの仕組みやら、証券会社と銀行のことなどなど、初心者がお金の運用をしてみようと思ったらまず何から始めたら良いのかが書かれており、1年前にこの本に出会っていたら…と思わずにはいられませんでした。
昨年の秋に「このまま手をこまねいていてはいかん!何か始めなくては!」と思い立ち、何冊もの本や、WEBの解説サイト、百戦錬磨の投資家さんのブログなどを読みあさりながらなんとか自分なりに会得したことばかり。
投資信託始めるならネットの証券会社を使ってインデックスファンド、とか銀行の窓口では絶対に買うなとか、投資の勉強を始めるとすぐに目にするセオリーがほとんどですが、説明の明快さが気持ちよくてスッと頭に入ってきます。
この本のケーススタディとして、若い独身男性が30年後くらいに5〜6,000万円の老後資金を手にすることが目標。
生命保険や年金についての解説など、老後を目前にした主婦には参考にならない部分も若干ありますが、全体的な考え方としてはなるほどな〜と勉強になります。
たまたまですが、若い頃加入した掛け捨ての医療保険の役立たずぶりにガッカリすることが最近あったばかり。
25年も前とは医療のかたちも変わってきているし家族構成も変わっているんですよね。
持ち家と賃貸についても書かれていましたが、これはなかなか難しい判断かなあ。
でも持ち家にするならどのような選び方をするべきか…という点についてはなるほどと思わされます。
いずれにしても、この手の本というのは1冊だけでなく何冊も読んでみることが大切。
カリスマ投資家と呼ばれる人の考え方も幅があるし読む方の立場も様々ですから、異なる視点で書かれたものを読み比べてみた上で自分の立ち位置をはっきりさせることが『自分の投資スタイル』ってことでしょうかね。
ブログもしかり。ハイリスクハイリターンを狙うイケイケな人もいれば、少ない資金を地道に確実に増やそうという人もいます。
大きく儲けた話を読むと、自分も『イケそう!』とついつい思いがちですが、そういう方は過去に高い授業料も払っているんですよ。
おいしいとこばかり拾おうというのはムリな話。
そういった意味でも、若いうちからちょっとづづでも『お金に働いてもらう』ことを経験するのは大事かも。
まずは少額から始めてみて、株や外貨の動き方に慣れたりどの程度の損なら耐えられるのかなど、自分の感覚を少しずつ磨くことからですね。