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間違いは誰にもあることだけど、これは酷すぎる。

思い込みって本当におそろしい。

【タクシー窃盗、誤認逮捕 ドラレコ映像「犯人に似てる」】

県警は「似ているからこの人が犯人」と思い込み、裏付け捜査が不十分だったと説明。犯行時の服などの物証や被害品は誤認逮捕された女性の身辺から見つからず、映像に映っていた同乗者3人についても特定できていなかったという。  2019.7.25 朝日デジタルより引用

 

逮捕の決め手もいい加減だし、取り調べも酷いものだったようです。

同じ年頃のこどもを持つ親として人ごととは思えません。

刑事さんというのは、血も涙もないんかね。

自分の勘違いでどれほどの苦痛を与えたかよーく考えて欲しいわ。

しかも『朝日新聞の取材に対し、県警は「自白を強要するような違法な取り調べがなされたとは認識していない」とコメントした。』そうですよ。

政治家もそうだけど、権力を持つと自分の身を振り返ることができなくなるんだね。



あまりにも腹が立つので、誤認逮捕された女性が公表した手記をちょっと長いけど引用しておきます。

【取り調べ「記憶ない?二重人格?」 誤認逮捕女性が手記】

 松山市内の路上でタクシー内から現金などが盗まれた窃盗事件に絡み、市内の20代女性が愛媛県警に誤認逮捕された事案で、この女性が1日、取り調べの状況や逮捕時の心情をつづった手記を弁護士を通じて公表した。全文は次の通り(表記は原文のまま)。


     ◇     ◇     ◇

 今年1月に松山市内で発生したタクシー内での窃盗事件で私が誤認逮捕された件について、警察や検察からの発表のみでは伝わらない部分も多々あるかと思い、今回コメントを発表させていただきます。

 この事件の捜査では、決して適切とは言えない対応を警察から繰り返されました。そのため私は、取り調べが終わるたび、すぐに全てを日記に付けて記録してきました。ドライブレコーダーに写っている女と私が似ていたこと、その女と私が同じアパートに住んでいたことなど悪い偶然が重なり、私が容疑者になってしまうことは仕方がないのかもしれません。しかし、私は一番初めの取り調べから一貫して容疑を否認し、その女と私が別人であることを何度も訴えてきました。にもかかわらず、捜査に関わった刑事全員が私の話に耳を傾けることはありませんでした。

 取調官は、私が「本当の犯人を捕まえてください。こんなの何の解決にもならない。」と言えば、「犯人なら目の前にいるけど。」と言い、初めから私を犯人だと決めつけていました。他にも「やってないことを証明できないよね?」「タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?」「いつ(自分がやったと)言うのか待ってるんだけど」「罪と向き合え」等、耳を疑うようなことを次から次へと言われました。

 また、自白を強要するかのような言葉を執拗に言われました。「就職も決まってるなら大事にしたくないよね?」「君が認めたら終わる話」「こんなに時間のかかるものじゃない」「ごめんなさいをすれば済む話」「懲役刑とか罰金刑とか人それぞれだけど早く認めたほうがいいよ」「認めないからどんどん悪い方へ行ってるよ」「今の状況は自分が認めないからこうなってるんだ」「また取り調べか、とか思ってるんだろう。認めないと終わらないよ」等、挙げればきりがありません。逮捕された後は、弁護人の助言で警察の取り調べに対しては黙秘していたのですが、「弁護士に言われたから黙秘するのではなく自らの意思で話せ」と言われました。

 本当に悔しかったです。自分たちが正しいと過信している警察には何を言っても無駄だと気付き、ただひたすら真犯人が出てくることを祈るしかありませんでした。

 そもそも、私は取り調べの他にも指紋採取やポリグラフ検査、3D画像の撮影等、全ての任意捜査に素直に応じてきました。朝の10時ごろから夕方17時ごろまでかかることもあり、体力的にも精神的にも辛かったですが、素直に応じました。そうすることで身の潔白を証明できると信じていたからです。

 しかし、最後の取り調べから1カ月以上経ってから突然家宅捜索に入られ、そのまま逮捕されてしまいました。幸いにして、勾留請求は認められず釈放されましたが、逮捕直後、もし勾留されたら取調べに耐え切れずにやっていないことを認めてしまうかもしれないという不安な気持ちがあったのも事実です。

 誤認逮捕であることが分かった後、警察からは「真相の解明に必要な逮捕だった」と説明を受けましたが、到底納得できるものではありません。3D画像はきちんと解析したのか、ポリグラフ検査の結果はどうだったのかという私からの質問に対しては、はっきりした回答を得ることができませんでした。担当刑事からの直接の謝罪は未だにありません。5月27日から7月19日という期間は私にとってはとても長く、不安、恐怖、怒り、屈辱といった感情が常に襲い、ぴったりと当てはまる言葉が見つからないほど耐え難いものでした。手錠をかけられたときのショックは忘れたいのに忘れることができず、今でも辛いです。

 私には前歴・前科もなく、本当に真面目に生きてきたつもりです。このような事件に巻き込まれ、犯人と決めつけて自白を強要するかのような取り調べを受け続け、実名報道までされたことを絶対に許すことはできません。

 今回の誤認逮捕は、適正な捜査を行っていれば起こらないはずでした。私のような思いをする人を二度と出さないためにも、口先だけの謝罪で済ませるのではなく、今後どのような指導を行い再発防止に努めるのか具体的に公表してほしいです。

 なお、報道関係者各位におかれましては、自宅および大学周辺、家族、友人等へのこれ以降の取材はお控えいただきますようお願いいたします。

2019年7月29日 匿名希望  2109.8.2 朝日デジタルより引用





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