我家でブームのヨシタケシンスケさん。
図書館で『ふまんがあります』を借りて読んでみたら、親子ともども欲しくなっちゃいました。
というわけで、下の子が選ぶ今月の本はこちら。
パパに向かって繰り出す不満のあれこれは、きっとだれもが子ども時代に疑問に思ったことがあるはず。彼女の不満へのパパの答えがふるっていて、オットも大笑いしながら読んでいました。
『りゆうがあります』に登場してきた少年が大きくなったのが『ふまんがあります』のパパなんでしょうね。続編という趣です。
『りゆうがあります』のお母さんも『ふまんがあります』の女の子も、質問というより不満と怒りのパンチを次々と繰り出しているわけですが、途方もない発想で大マジメに答える男子にだんだん呆れてきてなんだかうまく丸め込まれてしまう感じが、なんとも可笑しいです。
ところで、私はこの女の子の表情が大好き。
現代アート画家の奈良美智さんが描く女の子の表情と同じ匂いを感じます。
年頃の女の子がもつ独特の雰囲気。何かつかみどころののないものへの納得の出来なさ。
ヨシタケさんはシンプルな線なのに地団駄を踏む足音が聞こえてくるし、奈良さんの女の子はふわーっとしたトーンながら静かな炎が見えそう。
何十年も前に『女の子』だった女子としてはこの味わいがたまりません〜。