先週末は、久々に友人・知人・その家族を含めた20人超が我家に集合して、飲めや歌えの大騒ぎ。
基本的にはオット達つながりだけど、家族ぐるみで長い年月繰り返し集まって遊んでいるので、その配偶者や子供同士も『お父さん』抜きで付き合う関係に発展しています。
知り合った当時はまだ生まれていなかった子が今じゃ25歳。
今回集まった中では我家の下の子(高1)が最年少でしたらから、もう全員大人と言っていい年齢。
今回、親は遠くて来られないけど進学先の東京から子どもだけで来た子もいましたよ。大人になったなあ。
親の遊びにつき合わされて毎月のように集まっていた頃、下は乳飲み子から上は小学生。
異年齢の子供が集まることで、親も子も学ぶことがたくさんありました。
特に、親の子育てポリシーや各家庭のハウスルールの違いがあることを知るのは、子供たちにとって大きな経験だったと思います。
食事時のちょっとした作法、例えば全員で食卓を整え皆が揃ってから食べ始まるとか、自分の食器は自分で流しに下げる…とか。
自分の家なら勝手に冷蔵庫をあけて飲む麦茶も、その家の人に断ってから冷蔵庫を開け自分でコップに注ぐとか、礼儀を守りつつ相手の手はなるべく煩わせない…なんていう大勢で集まるときの気遣いも。
冷蔵庫に手が届かない小さなうちは『お水!』って叫ぶのではなく、『○○下さい(ちょうだい)』と誰かにお願いして取ってもらうとか、本当に小さなことばかり。
自分の親以外の大人に何かを頼むのって、家族だけの生活の中では経験できないので子どもには意外と難しいことなんだよね。
自分の家では当たり前のことが当たり前じゃなかったり、よその家のお父さんに『何やってんだ!危ないぞ!!』と鬼の形相で怒られたり。
複数の家を訪問し合っていると家庭によってルールが違うことも分かる。
そうこうしているうちに、このグループの共通ルールのようなものが自然とできあがっていったような気がします。
ただね、よその子と自分の子を同じように叱るのって親にとっては意外に難しい。
その子の親への遠慮があったり、その子に嫌われるのが怖かったりして、ついつい自分の子だけ叱っちゃうんだよね。
そこを乗り越えるのにはやはりある程度の時間が必要だったと思います。
頻繁に泊まりがけでつき合ううちに、自分の子だけ叱るのは相手の子にも自分の子にもよくないとわかってくるのですが、それを実行するには自分も結構エネルギー使うのよ。
大勢が集まっている時は、それぞれの親の目が届いていないから近くにいる大人だれもが自分の子どもと同じように叱ったり褒めたりなだめたりしながら面倒を見る。
これ、親同士のある程度の信頼関係がないとできないんです。
この距離感や信頼関係というのはは一朝一夕に出来上がったものではなく、親同士子ども同士、時には親子交えてのトラブルを経験しながら得たもの。
だからね、よく『よその大人に叱られる経験が大切』と言われるけど、街中で見ず知らずの子を叱ったら親に逆切れされるのも当然なんだよね。
たとえ近所のおじさん・おばさんでも、日頃から地域の付き合いや繋がりがあってこそのこと。
小さな子に関わる機会がすっかり減ってしまい、最近の子育てのことはよくわかりませんが、異年齢集団・複数の家族・地域が関わる子育て環境って大切だなあと改めて感じた週末でした。