町内会に限ったことではありませんが、新年度への切り替わりでお役目が終わった方、逆に新たに始まる方、いらっしゃると思います。
役員問題、過去にもこんなことを書いています。
デジタル朝日でPTAについてのフォーラムをやっています。
新学期が始まり、タイムリーな話題ですね。いろいろな意見が読めて興味深いです。...
デジタル朝日でPTAに関するフォーラムの第2弾が開かれています。
今回は『必要か必要ないか』ということがテーマのようです。
...
電車通学をしてる上の子が、先日こんな話をしていました。
『混んでいる車内で、自分が座っている隣にカバン置いて平気な人が多いのって何でだ...
季節柄かPTAがらみの記事が目につきます。
今朝のデジタル朝日を読んでいたらこんな話題が...。
学校のPTAは、入っても入...
世帯数30軒弱の我が町内会では【世話役→会計→副会長→会長】の4つの役が必ずまわってきます。
基本的には男性が担い、それぞれ2年ずつの連続8年!。年齢順に有無を言わさずまわってくるので自分のあたる年は前々からわかっているの。
町内会に属していると、子ども会や女性会(旧称:婦人会)、高齢者会(旧称:老人会)などなど年齢や立場によって様々な『会』に属しそれぞれのお役目があります。なにかしらの『長』ともなると、複数の町内会がまとまった小学校区単位の自治会組織のメンバーに自動的に組み込まれます。
小・中学校のPTA役員になると、この自治会の行事である市民運動会や市民まつりへのお手伝い役がもれなく付いてきたりもします。
自治会組織は行政の下請けのようなもので、最小単位の町内会から地区・市・県へと繋がっているので下部組織から推薦されて上の組織のメンバーになることが多いです。
ですから、PTAや町内会役員で顔が売れた(笑)タイミングで『役を引き受けてくれる人』認定されてしまうと、年齢に応じたお役目に声がかかり続けることになります。
役員がイヤで町内会に入らない世帯が増えているそうですし、学校のPTA役員問題も同じ。
『意義はわかるけど役員はやりたくない』。
新しい世界に足を踏み入れる恐怖、人間関係の煩わしさを想像すると二の足を踏むよね。自営業・専業主婦が多く二世代・三世代同居も当たり前の時代ならともかく、核家族で共働きが当たり前の現役世代には荷が重い。
結局はどの組織も担うのは高齢者ばかりになるので、活動のありかたも古いままで若い世代にはますます敬遠されるという悪循環。
我家が現在の住まいに引っ越してきたのは15年以上も昔のこと。代々住み続けている世帯ばかりの農村地帯で地縁血縁の濃い地域なので町内会に入るのは当たり前。
田舎の町内会なんて面倒だなあ…とは思いましたが、町内会に入らないということは『ご近所付き合いはしません』と宣言するも同然。そうなるとゴミ出しも子どもの通学班も困るのでね、『入らない』なんて選択の余地はありませんでした。
街場で生まれ育った私とオットにとって、地域の草刈り(エンジン草刈り機で半日かけて地区全体!)や季節ごとのお祭り、自宅で執り行う葬儀などなど何もかもが初めての経験。しかも核家族で下の子がまだ小さかったので、当時はほんっっっっとうに大変だったなあ。
その後何年かたって新たに越してきた世帯が何軒かありますが、みなさん町内会入会は拒否。なんかね、同じ『新住民』としてちょっとショックだったわよ。
登校班のことを聞かれたりしたタイミングで『個人的には入った方がいいとは思うけどね〜』と伝えてきましたが、面倒な近所付き合いをしたくない気持ちもよくわかるので強くは言えませんでした。
でもね『ゴミは出させて下さい』なんだよね。ゴミ出し小屋の修繕などは私たちが払う町内会費でまかなっているし掃除も町内のみんなでやっているんだけど…、とモヤモヤ。
通学班は学校主導ですからあまり問題になりませんが、子ども会は町内会の下部組織的位置づけなので町内会費から活動費が出ています。親の意向で子ども会(=町内会)に入らないことで、夏休みのBBQやちょっとした日帰り旅行等に参加できないっていうのはちょっと可哀想だったかな。
おっと、話がそれました。
防犯・防災の面等でもご近所付き合いしておくに越したことはないのですよ。東日本大震災や2年前の水害で感じたのは、やはり顔を見知った人が近所にいて声をかけ合えることの心強さ。
地域の避難所となるコミュニティーセンターも通常は市が管理し市職員が常駐していますが、夜間等の緊急時に防災倉庫の鍵を開けたり炊き出しを行うのは自治会組織の人々です。
また、地域活動がきっかけで顔見知りの方が増えてたことで自分が助けられたこともたくさんあります。
震災の時に断水で困っていたら、檀家でもない我家に快く井戸を使わせて下さったお寺さんは私がPTAや地域活動で知り合いになった方でしたし、そこに井戸があることを教えてくれたのは日頃からお付き合いのあるご近所さんです。
これが共助っていうやつですね。
若い頃は体力も気力もたっぷりありますから自助だけでもなんとかなる。でも、その気力・体力をほんの少し地域のために使うことが自分の想像している以上に地域のためになると私は思っています。
ゴミの出し方や生活音が騒音として大問題化しちゃうのも顔の見えるお付き合いがないせいだよね。
ゴミ出しルールがなかなか守られないなんていう問題も、顔を知った人同士なら『知ってる?』『あら、知らなかったわ気をつけなくちゃ』で済むこと。
最近では子どもの遊ぶ声が騒音扱いだそうですが、毎朝挨拶を交わす子ども達の声ならそんなに迷惑に感じることもないと思うのです。
面倒・大変というデメリットばかりが一人歩きしてやたらと敬遠されることが多い町内会や役員の問題ですが、やってみればメリットもたくさんあるんですよね。
もちろん大変じゃないとは言いません。私だってやらずに済むなら済ませたいもん。
けれど、文句ばかり口にしながら遠巻きに眺めているよりは議論の輪に参加して不都合な部分を少しでも変えていく方が結果的には自分のためになるはず。
下っ端のウチはそれまでの慣例を黙って守るしかないかもしれないけれど、長年携わって年齢も上がると意見が通りやすくなるんだよね。
これって、長年尽力しているベテランママさんが言うと受け入れられやすいPTAも同じだね。
そういう意味では、経験の長い人にこそ『ずっとこうしてきたから』ではなく『新しいやり方に変えていきましょう』と提案して欲しい。ラクするために経験の浅い下っ端が吠えているのではなく、いろいろ経験した上での言葉なら説得力があるからね。
町内会加入率が低下すると、長期的にはゴミ問題や防犯などあらゆる面で行政側の手間とお金がかかるようになります。そうなると税金という形で市民に降り掛かってきますから、「面倒なことは行政にやって欲しいけれど税金を払うのがイヤ」は無理な話です。
まあ、今でこそエラソーにこんなことを書いていますが、自分がどっぷりと浸かってみて初めてわかったことばかり。
だからこそ、大勢の人に経験してもらいたいという気持ちも実はあったりします。PTAも町内会も大勢の人がちょこっとづつ携われるとよいのにね。
人によって事情がそれぞれだから、なかなかムズカシイ問題ではあるのだけど…。
なやましいよね、PTA活動。
子育て・教育のしゃべり場
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