朝から雨だ〜。
数日ブログの更新をサボった挙げ句に昨日は読書記録を投稿だったので、訪れて下さる方も絶賛激減中(笑)。
なので、ついでに読書記録を続けてアップしちゃいます。
昨年の菅首相就任早々に起きた「日本学術会議員の任命問題」を糸口とし、26人の論者が『自由』について論じています。
寄稿しているのは歴史学者、哲学者、政治学者、作家、芸術家、ジャーナリスト、元官僚…etc。
『自由』とは何か?、今何が問題となっているのかということを、「あいちトリエンナーレ」「道徳の教科化」などなどここ数年の問題を例に上げながらそれぞれの立場で問題提起しています。
菅義偉首相の就任当時、携帯料金値下げや不妊治療の健康保険適用などを政策の目玉していたこともあり、穏やかそうで「庶民派」「苦労人」のイメージがありました。
そこへきていきなりの「学術会議の任命拒否」にはかなりショックを受けましたよ。
その上任命拒否された6人は現政権への疑問を投げかけている方ばかりらしいと知って、うすら寒く感じたのを覚えています。
この件はコロナ対応とオリンピックの騒ぎがにかき消されて結局うやむやなまま。なんだかなあ。
学者さんの組織のことなんて私たちには遠い世界の話のようですが、そういうところからじわじわと締め付けが始まって気がついたら..、というのは歴史が教えてくれています。
ひとつひとつは小さいことだから意識し難いけれど、気付いた時には手遅れという、まさに「茹でガエル」。
こういう論考を読むと、文系の学者さんの存在って大事だなあと感じます。
科学技術や医療技術が進めば進むほど、倫理・哲学・宗教学の視点が欠かせないものになるし、不幸な戦争を繰り返さないためには歴史に学ぶことが本当に大切。
最近では大学の文系学部はどんどん切り捨てられる方向。理工系、経済学のように成果が見えやすくその恩恵が素人でも実感しやすい分野への選択・集中が加速しているようで、本当に心配になってきます。
科学技術分野の研究について、歴史に学ぶことの大切さを切々と訴えて下さっているのがこちら。
先日亡くなった、ノーベル物理学賞受賞者でもある益川敏英先生。
戦時中の科学者がどのような立場にあったかという歴史的視点、現代の軍事研究、軍事・民政のデュアルユースなどについての問題点など、とても分かりやすいです。
2015年の著作ということで、当時話題になったSTAP細胞問題の本質は何だったのかということについても触れらています。
政権を握る人達がその門番も兼ねるようになりつつある?…と思わされる出来事が多すぎてちょっと暗い気持ちになります。
今回の自民党総裁選。夕飯時に下の子と一緒にニュースを見ることが多いのですが、高校生なりにいろいろと感じるものがあるようです。
先日の県知事選挙で投票デビューをした下の子、政治や行政に関する知識量が少ないこともあって幼い感想で終わることも多いですが、私たち大人にはない素直な意見にハッとさせられることもたびたび。
国の政治という遠い世界の出来事が、「コロナで休校になるのかならないのか」という超身近な決定に繋がっているという体験をしたこの1年。
これをきっかけに、少しでも世の中のことや政治への関心を持って欲しいものだわ。
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