例年になく寒い冬だったのを実感させてくれたのが12月〜3月に使った灯油の量。
我家で灯油を使うのは給湯器とファンヒーターですが、水の冷たい厳冬期のお風呂が灯油消費量を押し上げているのは間違いなし。台所の洗い物はなるべくぬるま湯程度に調整しつつできるけど、さすがにぬるい湯船ってわけにはいかないものね…。
給湯器のタンクが空っぽになってから燃焼エラーで慌てることのないよう給油量をメモしているカレンダーを見返すと、例年なら1〜2月の厳冬期でも10日で20Lの割合で済んでいるところを今シーズンはなんと週に20Lの割合で使っていることがわかります。
あと2〜3日はもつかな…と思っているところへ「燃料切れ」のエラー音にビックリしたことが数回あったので「今年はやけに使用量が多いな…」とは思っていたのですが、ひと月あたり例年より20Lは多く給油していた計算。
ファンヒータへの給油頻度までは特に記録していないけれど、極寒の洗面所で全力燃焼してたのですから推して知るべしよね。
灯油の購入は、近所で最安のセルフガソリンスタンドで車の給油ついでにポリタンクへセルフ給油。
ポリタンクは3本をローテーションしながら常に1本は満タンとなっているように心がけているよ。11年前の震災以来、車も灯油も余裕をもって給油しておかないと落ち着かなくてね。
3月になっても寒い日が多かったせいか、この2〜3月はしょっちゅう買いに行っていたような気がします。2月になってからはムスメの送り迎えがなくなり車の給油頻度が減ったので、灯油だけ買いに行くことも多かったわ。
そんな寒さが厳しかった3月もそろそろ終わりに近づいたので、この冬の使用量をまとめてみました。
先シーズンと今シーズンを比較してみると…
2020/12月〜2021/3月 280L ¥18,476
2021/12月〜2022/3月 380L ¥35,502
何と!! 使用量は35%の増加、そして購入額に至ってはほぼ2倍。単価が昨シーズンは60〜70円/Lだったのが今シーズンは90〜99円/L。他の店では100円を越えていることも多くて、30円前後で買えた20年前がウソのよう…。
コロナで人の流れが減り需要激減となった頃は暴落していた原油価格、その後の経済回復で需要が増えてもOPECは増産せず、そうこうしているうちにウクライナ紛争の勃発。
世界中が(というか欧米が)「STOP!化石燃料」という方向に舵を切り、長期的には産油国の収入が目減りするのは明らか。
そうなると国の予算を原油に頼っている国々は価格が下落しないような、むしろ単価は上がってトータルでの収入が減らないように策を講じるのは当然と言えば当然よね。
「石油はもう時代遅れだ!使用量を減らすぞ!」と言ったかと思えば、ちょいと供給が足りなくなると『とっとと増産せんかい!』と言われるし「先進国の都合ばかりおとなしく聞いてられん」ってところでしょうか。
理想は脱原子力・脱炭素なのだけれど、災害大国日本では再生可能エネルギー頼みでは心もとない。それに今回の紛争で痛感した地政学的リスクにも目を向けねばなりません。
ひとたび大きな地震に見舞われて火力発電所がダメージを受ければ先日のような電気不足に見舞われるわけで..。
ここ数ヶ月のエネルギー事情の大混乱で(って現在進行なのだけど)、エネルギーの安全保障について私たちひとりひとりが真剣に考えなくてはならないよね…と思わされたよ。
こんな綱渡り状態の電気供給なのに国をあげて電気自動車を普及させるなんて可能なのかしら? 相当効率の良い再エネ発電の仕組みと優秀なバッテリーが必要よね。
案の定ドイツでは原発再稼働なんて話もちらほらしているようだし、さんざん電気自動車シフトを煽った挙げ句、日本が軌道に乗った頃にハシゴはずされたりしてね。
国のエネルギー政策があやふやな状態なのだから、もう自己防衛するしかないよなあと思っています。
供給不安定な再エネ方向なら停電対策を、原発再稼働の動きなら原子力事故への備え、化石燃料を使うしかないなら価格が今の倍になっても乗り切れるお財布の用意。
田舎暮らしの我家にとっては、移動手段(≒車)のリスク分散が頭痛いわ…。
タイムリーなことに、今朝のニュースでこんな記事が出ていました。
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