グリコ様からこちらの⇩過去記事にコメントをいただきました。
こんなこと書いていたのか〜とちょっぴり照れくさいですが、久々に6年前の内田センセの文章を読み返すきっかけになりました。ありがとう!グリコ様。
【50代男性のための雑誌に書いた結婚論】(内田樹の研究室より)
『夫婦とは社会で最小のチームである』という言葉は、この内田先生の文章から得た自分なりの夫婦観です。
「結婚する意味って何だろう」と考えると、行き着くのはやはりここだよなあ、と。
以下引用
夫婦という最小の社会組織を通じた「リスクヘッジ」であり、安全保障の仕組みなのです。病気になったり失業したり、思いがけない事態になったときに、1人では一気に生活の危機に追い詰められますが、2人なら何とか生き延びられる。お互いがサポートできる。
引用終わり
「結婚」という制度を使わないパートナー関係や、友人同士などでも同じような関係は作れるかもしれないし、最近の若い人たちの間では「結婚する方がリスク」という考えもあるようですが…。
でもね、制度で縛られる契約を結ぶことでなんかこう覚悟が決まるっていうかね。困難なことがあったときはコイツと力を合わせてなんとかしていくぞって感じ?
登山でザイルを結ぶとかダイビングでバディを組むぐらいの覚悟を持てれば、多少の不満(たいていはお互い様だったりするし)には眼をつぶっていけると思うんだよね。
ちょっと自分語りになっちゃいますが、結婚当時のオットは無職に毛が生えた程度の一人親方。私は大企業といって差し支えない会社の正社員として働いていました。
周囲は社内結婚や学生時代から付き合っている堅い職業のお相手と結婚する女子ばかり。そんな中での私の選択は周囲から見ても私の親にとってもかなり衝撃的だったようです。
ほどなくして上の子どもが生まれるタイミングで退職。彼の年収なんて全く知らなかったのに度胸あったねえ。
片方が自営業ならもう一方は企業勤めを続けた方安全なはずなのにリスキーな方へbetしてしまったという…。
結婚にしても会社員を辞めて自営業一本での生活を選んだことにしても、当時のノーテンキな判断に今さらながらヒヤヒヤします。
超貧乏な生活やピンチに陥っても多分なんとかなるだろうという根拠のない自信があったのだね、なぜだか知らんけど。
結果的には私が退路を断って正解だったのだろうとは思っています。
自宅に事務所も作業場もある環境なので子育ても仕事も同時進行。現場に出るとひとつ間違えれば事故に繋がるような危険な場面もあるから相手のことにぐずぐず文句を言ってもいられない。
お金がなくて金策に頭を絞ったり、知恵と勇気でピンチを切り抜けるような場面を共に味わってきたからこそ、内田センセおっしゃるところの『異性愛とは別のレベルに「バディ」としての信頼感が育まれ』『夫婦単位で行動して、「バディ」の見識や力量を目の当たりにする』ってことができたのかなあと思うので。
もちろん毎日ニコニコ仲良し夫婦というわけではないし、お互いにイライラをぶつけてしまうことも多いけれど、内田センセの言葉にあるような「「機嫌のよい夫婦」でいたいものだと思っておりますわよ。
こちらも引用
まずは配偶者との関係を穏やかで健全に保つこと。そのためには、自分が機嫌よくしていることが必須です。「バディ」として選んだその人と、夫婦というチームを成熟させ、安全保障を堅固にする。貧しくても、物心の不如意があっても、とりあえず「何とかなるよ」とにこにこ笑っていられるような、「機嫌のよい夫婦」にしか「夫婦が機嫌よく暮らす未来」は築けないと思います。
残りの人生健全な夫婦でいるために忘れずにいたい言葉ですわ。
50代を考え暮らす
50代からの自分を楽しむ、暮らしを楽しむ
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コメント
おはようございます、LEE様。
>登山でザイルを結ぶとかダイビングでバディを組むぐらいの覚悟を持てれば、多少の不満(たいていはお互い様だったりするし)には眼をつぶっていけると思うんだよね。
『命を預けているくらい互いを信頼する』こと、そんな気概がないといけないのかもしれないですね。
そのつもりで関係性のメンテナンス(微調整)は必要とLEE様から教えていただいた気がします。
深すぎる。。。リンクを貼っていただいたので後で内田氏の文章をじっくり読もうと思います。
ブログで色々な人の来し方など拝読するとわたしの人生つくづくぺらいな〜(薄い)と感じます(苦笑)。あはは。
こんにちは、グリコ様
♪人生、いろいろ♪ って感じでございますわね。
私は、親御様方を介護&お見送りされたグリコさまのブログにふかーく頭がさがりっぱなし。
自分の甘ちゃん具合にトホホな感じです。うふふ。