とあることから伊賀泰代さんという方に興味を持ち、図書館に所蔵のあった2冊を読んでみました。
伊賀さんのプロフィールはこちら
伊賀 泰代(いが やすよ、1963年4月6日[1] – )兵庫県姫路市出身。兵庫県立姫路西高等学校を経て、1986年に一橋大学法学部を卒業し日興証券(現SMBC日興証券)に入社。投資銀行部門で資金調達業務に従事する。1993年カリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクール修了、MBA(経営学修士)取得[2]。
1993年にマッキンゼー・アンド・カンパニー日本法人でコンサルタントとして勤務。その後同社で採用マネージャーを12年間務めたのち、2010年に退社して独立。企業向け人事コンサルタントとなる[3][4]。2012年に出版した著書『採用基準』はベストセラーとなり[5]、ビジネス書大賞新人賞[6]、HRアワード最優秀賞[7]を受賞した。2017年からクックパッド株式会社取締役[8]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
男女雇用機会均等法の施行が1986年なので、その施行前(同じ大学を卒業していても男性と同じ条件では就職できないのが当たり前の時代)に総合職として日興證券に就職しているわけですね。その後MBAを取得してマッキンゼーで17年間…。恐れ入ります。
この2冊にはマッキンゼーでの日々から得たものが惜し気もなく披露されていて勉強になりました。黒船さんの考え方はホント合理的だなと感心します。日本人の感性に合うかどうかは別として。
「採用基準」のほうは、これを読んだらマッキンゼーに受かるとかっていうシュウカツノウハウ本ではありませんよ。どのような人材が必要でそのような人材を確保&キープするためにどのような社内教育をしているかという話がメイン。
その中でも興味深かったのが【リーダーシップ】とはなんぞや?ということ。私たちが日常口にする「リーダーシップ」とはかなりイメージが異なります。
ビジネスや仕事の場面だけでなく、学校・趣味のサークル・PTA・町内会、なんなら家庭生活でもメンバーがこのような姿勢で参加しているか否かで物事の進み具合が随分と違ってくるよね〜と感じました。
日本で主流なのは強力なリーダーがガンガン指示を出してメンバーはそれに従うというトップダウン型。それに対しメンバー全員がフラットに意見を出し合い自律的に動くために必要な能力がここで言われている「リーダーシップ」。
トップダウン型だとメンバーも当然指示待ち型。指示されていない『余計なこと』をするのはご法度で小さなことでもいちいちリーダーに確認しないと仕事が前に進まずリーダーも疲弊してしまう。…ってよくあるよね〜。
そして、そんな大変な役目は誰も引き受けたがらないからPTAや自治会の役員とか◯◯長のポストがなかなか決まらないのもよくある話。
「生産性」のほうも仕事の場面だけではなく日常生活の中で時間やリソースを無駄にしないための基本的な考え方が並んでいて、なるほどフムフムなことばかり。
効率を上げるためにこれやったら本末転倒でしょ〜、みたいな話や企業の経営努力が実は正反対の方向を向いているケースとか。先日の知床遊覧船の事故なんかもこういう図式が裏目に出た?..とちらりと思わされたりしてね。
どちらの本も出版されてかなり時間が経っていますが、自分の日常生活にも応用できることがたくさん。特にこれからの時代、ネイティブ日本人でない人々とも恊働必須な若い世代には結構役立つのではないかしらね。
読んですぐにそういう行動ができるわけではないけど日頃から考え方のクセをつけるようにしておくのが大事かと。時々読み返して生産性の悪い自分に喝をいれたほうがよさそうだね(^^;)
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