毎日の食卓に欠かせない玉ねぎの値段がすごいことになっていますわね、奥様方。
3月頃から店頭で見かける量が少ないなあとは思っていたのですが、先月あたりから登場し始めた新玉ねぎのお値段にびっくり。
原因は天候不順とのことなのだけれど、北海道では作年夏の小雨で生産量が減少、今店頭に出てきている春物の産地では先月の長雨で腐ってしまうものが多く出荷量が減少しているのだそう。
行きつけのスーパーでは普段3〜4個で198円くらいですが、昨日は小ぶりなものが1個78円でした。特売だと1個38円なんていうときもあるので、やはり上がっていますね。
我家の場合COSTCOで大袋を買うと、ひと月くらいはもつのであまり実感していなかったのですが今日はその大袋が1,000円超えでさすがに「ええええっ!」となりました。
ちょいとお買い物記録を遡ってみると…。
9/ 7 5Kg 669円(134円/kg)
11/12 3Kg 848円(283円/kg) ※オーガニック
1/18 3Kg 899円(300円/kg)
3/12 3Kg 899円(300円/kg)
4/18 3Kg 980円(329円/kg)
5/19 3Kg 1,228円(409円/kg)
お〜!! 昨年の秋を最後に5Kg入りから3Kg入りになっていました。
ぼんやりな私は『いつもの大袋の値段が上がっている』というだけの認識だったけれど、なんと内容量も減っていたのね。
9月→1月で重量単価は2倍を超えています。そして本日の価格は3倍。
なんてこった。玉ねぎLOVERとしては絶望的な気分だよ…。
これでは外食産業はたまったもんじゃないね。レトルト品やスーパーのお惣菜なども大打撃だわ…。
そういえば、ひところよく見かけたタスマニア産って最近見ないけれどどうしたのかしら。
季節が違う? それともコロナで物流が混乱したあおりを受けている?
燃料高騰やコンテナ不足で、輸入品はかえって採算がとれなくなっているとか?
パンデミックに戦争に天候不順…。 地球規模での様々な出来事が私たちの食卓へ大きな影響を与えていることにぞ〜っとしています。
小麦が値上がりしていますが、ウクライナ侵攻に端を発するドミノ倒し的供給不足はこれからが本番だと思います。
ニュース映像を見る限りでも広大な農地が爆撃でめちゃくちゃ。たとえ今すぐ戦争が終わっても農地をもとの状態に戻すのには何年もかかるでしょうから、収穫を得られないのは今年の作付け分だけではないはず。
「小麦がなければ米を食べればいい」と思っている方も多いと思いますが、今や米の作付け面積はどんどん減っています。
そのうえ残っている水田だって、我家の周りに関してはほとんど(8〜9割)が飼料米の作付けとなっているの。「飼料米」というのはコシヒカリやあきたこまちといった我々の口に入る品種ではなく、発酵させて牛さんたちのエサになるような品種。
葉や茎と実を一緒くたに刈り取られた飼料米は契約している県内の畜産農家へ納め、そのエサを食べた牛の糞を堆肥として田んぼに戻すというサイクルができています。これだけ見るとなかなか素敵な循環でしょ?。
国が補助金を投入して水田と稲作のシステムを守っているんですよね。「稲作農家は補助金漬け」と悪く言われることも多いけれど、そうでもしないと「小麦がないからお米ね♪」って思った時には遅いから。
それだって、私たちが食べる米が足りなくなったら作付けをすぐに「コシヒカリ」に戻せばいいでしょってワケにはいかないよ。牛のごはんが足りなくなっちゃうから。
玉ねぎ高騰の話から大分ズレてしまいましたが、食料にしても半導体や医療品にしても、値段の圧力や食の流行に合わせて軸足を大きく動かしてしまった結果が今回のパンデミックと戦争でアラワになり、田舎の主婦でさえ「こりゃヤバいだろ」と痛感するような始末ですわ。
つい安さばかりを求めてしまいがちな自分を反省しつつ、『政府もしっかりしてくれや!!!!!!!』と言いたいです。
『月に100万円しかもらっていない』なんてするっと口にする国会議員さんには、玉ねぎの価格から食の安全保障を案じたり、半導体不足で給湯器や白もの家電が手に入らない! って心配する庶民の気持ちなんてわからないのかもね。
COSTCO Wholesale(コストコホールセール)
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