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最近読んだ本の記録

とりあえずここにメモ。
全て図書館で借りたものです。


アイルランド生まれで詩人でもあるピーター・マックミラン氏の英訳。
全部をいっぺんには読めませんが、とても平易な英語で書いてあります。

元の短歌と英訳が同じページに書いてあるので、両方を読み比べながら原文のニュアンスを英語を通じて納得するというプロセスをたどることができるのがとても楽しい。

英和辞典を傍らにおいて読むと、英語の勉強にも短歌の勉強にもなります。高校生ぐらいにとってもオススメ。

原書版(外国人向け)の序論と、これを基にした日本語版のための序論、マックミラン氏によるあとがき、それから英詩訳に助力したアイリーン・加藤氏によるあとがきというか解説がとても興味深かったです。


日本人でありながら、これらの短歌の素晴らしさを外国人から教わるという(しかも英訳されたものの邦訳版によって)のも新鮮でとても楽しいですね。


そして、↑の英訳をもっとわかりやすくビジュアルで楽しめるのがこちらの『英語でよみとく百人一首大図鑑』

これは全ページカラー。歌によって1ページに一首紹介されているものと、見開き2ページ分を使ってその背景やキーワードについて詳しく解説されたものに分かれます。

もととなる短歌とマックミラン氏による英訳詩。そしてその英訳について各センテンスに対応した和訳。和歌そのものの解説。英語の単語でちょっと難しいものには意味が書いてあるので英和辞書をいちいちひく手間が要りません。

素晴らしいのは歌の中でキーワードとなる言葉についての解説です。和歌の中での意味合いとそれをどのような意図をもって英語に表現にしたのかというのが、トータルでその歌を理解するのにとても役に立ちます。

一応児童書のジャンルですが、英語を習いはじめた中学生〜古文も味わえる高校生〜改めて和歌を復習してみたい大人まで家族で楽しめそうな一冊です。

「図書館で借りて1週間で全部読んで終わり」ではなく、手元に置いて気が向いたらパラパラとめくるという使い方をしたいなあと思いました。ちょっとお値段が張るのですが何かの折に購入したいです。



灘中学・高校の有名な元国語教師、橋本武先生がご自分の半生について書かれた本。メインは例の『銀の匙』を教材に使った授業のことですが、その裏話や定年退職後のことなどにも触れられています。

こういう授業は私立校ならではですね。このような先生と巡り会った生徒たちがとてもうらやましい。

いかに国語の授業が大切かということを感じます。小学校で中途半端な英語の授業をやるくらいなら、自分たちの母語で深くものを考えられる人間を育てられるような国語授業の充実を図って欲しいわ。

人文系学部の縮小なんて言っているお役人たちの中にも、この授業を受けた人がいるのではないでしょうか。このような素晴らしい国語教育を受けてきたら文学や哲学が無駄だなんて言えないと思うんだけどなあ….。


そんなこんなで、いろいろと教育のことや政治のことにため息をついているワタクシ。
これからの時代こそ、若者が哲学を学ぶ必要があるのでは?と思い若者向けの哲学入門書を手にとっているところです。

頭の中でもやもやとしているものを言語化することや、自分自身や世の中についてゆっくり考えることが大事だよ、と哲学の先生方はおっしゃっています。

若者たちよ、短い言葉で一日中つぶやいている場合じゃないよ〜!




hyakunin