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コインランドリー読書



ワケあって、大量のTシャツをコインランドリーで乾燥させる案件が発生した昨日。


どのくらいの時間を要するのか想像がつかないので、最初にバシッと時間を設定できず100円玉握りしめて様子を見ながら。



そんな半端な待ち時間、こんな本をお供にしていました。


筆者は臨床心理士。


医師が担当する『精神鑑定』とは異なり『心理鑑定』は通常のカウンセリングと同様に相手の「理解」から始めるそう。


『犯罪者を理解するなんてどんでもない!』  という意見・批判も多々寄せられるそうですが、少年犯罪を犯した加害者は幼い時に虐待を受けていた被害者であるケースが多いのだそうです。


被虐待の環境から切り離され社会のヘルプを受けることができていれば、犯罪に手を染めることもなかったに違いないというやるせない気持ちがひしひしと伝わってきます。

池田小学校(宅間守)
連続幼女誘拐殺人(宮崎勤)
光市母子殺害(元少年)

など、その言葉を聞けば強烈な記憶が蘇ってくるショッキングな事件が並んでいます。




2010年の出版ですので最近の事件には触れらていませんが、にわかには理解しがたい凶悪な事件の背景には似たような要因が流れていると感じるには十分。


対話の中で触れられる加害者の壮絶な生い立ちと、それに耳をかたむけ加害者の心に寄り添う筆者の眼差しに交互に触れながら「どこかでなんとかできるチャンスがあったのでは…」とたまらない気持ちになります。


まだ第1章の池田小学校事件しか読めていないのだけれどね、続けて一気に読むのはなかなかしんどいものがあります。




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