ビジネス書としてはちょっと古いものの、わかりやすくておススメ。
「経費で落ちる・落ちない」って言葉、多くの方がなんとなく気になるワードだと思うの。
私もよく言われるんです「LEEさんちは自営業だからいろいろと経費で落とせていいわよね〜」って。
サラリーマンがタクシー代や飲食代を「経費で落とす」っていうのは、その時は自分のお財布から出ていっても最終的には会社が払ってくれるお金。
個人事業主やフリーランスの場合は交通費も消耗品も自分のお財布からまるまるお金が出ていくわけですから嬉しい出費ではありません。
もちろんその出費が「仕事に関わるかどうか」には敏感になりますよ。先行投資や人脈作りに関わるような支出は税務署が納得してくれるような理由が立つかどうか知恵の絞りどころです。
この本ではそういった「経費」についての考え方や税務署が何に注目するのかについて、フリーランス文筆家と税理士さんのトーク形式でわかりやすく解説しています。
トピックのほとんどは日頃から自分が意識していることが多く、自分の考え方が大筋で間違っていないことを再確認できました。
他には、経費として主張するのに有用な記録の残し方など細かいノウハウ的な発見がいくつかあったので読んでみてよかったです。
LEE家では白色事業者だった20年ほど前に税務調査の経験があって、税務署の方に指摘されたり説明を求められた点、疑義を出された経費に関してやりとりした経験は今でも役立っています。
我が家のような規模でも税務調査が入ったら2〜300万は持っていかれると同業者から聞いていたので、税務署から「今から行きますのでよろしく」って連絡が来た時は目の前が真っ暗。
帳簿(当時はエクセルで作っていた出納帳)はもちろん売上や支出に関する各種書類・領収書・銀行の通帳など朝から夕方までみっちりチェックされました。ポータブルのコピー機で書類のコピーもとっていかれましたね。
結局のところ心配したほどのことはなく、帳簿の付け方のミス(私の勉強不足)となぜか領収書の控が見つからなかった入金1件を指摘されて終了。
入金の領収書控が見つからなかったことについては、「こういうことがあると裏帳簿を作っているのではないかと疑います。注意するように。」と。
私たちの素人っぷりを見て、そんな不正な経理操作が可能とは思わなかったのでしょうね。前年の処理で払うべきだった税額数千円だか数万円だったかをすぐに納付すればOKとなりホッとしたのを覚えています。
「ここまでやっているなら複式帳簿をつけて青色事業者になったほうがお得ですよ」とアドバイスまでいただきました。
青色事業者に必要な経理のご指南役として、税理士さんを無料で派遣してくれる制度を紹介してもらったのもラッキーだったわ。
その時に得た経費や納税に関する基本的な考え方は今でも本当に役立っています。
そんな経験から、当時の我が家のような手探り状態の個人事業者や、フリーランスの若い人が「経費」について知るのにちょうど良い本だなあと感じたのでご紹介でした。
もちろん自分で商売をされていない方達にとっても、お気楽に読めるわりには「経費」についてのモヤモヤがスカッと腹落ちする内容でヒマつぶしにも楽しいかと(^^)。
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