話題になっていたので気になって図書館で予約。半年以上経ってようやく順番がまわってきました。
軽い読み物なんだけど、とっても面白かったです。
これ、ドラマ化されていたんですね。
たしかに、いかにもドラマを見ているような気分になりました。クスッと笑える家族模様の描き方が垣谷美雨さんと似たテイスト。
既婚・未婚それぞれの姉妹とその母親、祖母、4人の生活ぶりが「お金」を軸に展開します。
オムニバス形式で、前半はそれぞれの女性が主人公。
後半最後の章では、窮地に立たされた若いカップルをサポートする家族の金銭感覚に「なーるほどね!」となるハッピーエンド。
ずーっと影の薄かった父親が、最後に存在感増し増しになるのも憎い演出です。
恋人や配偶者、友人との関係も絡めて「お金に対する考え方ってそれぞれよねえ」と改めて思わされました。
アラカンの私にとっては、たっぷりと感情移入できちゃうエピソードばかり。
姉妹の描写には自分の独身時代や子育て時代を思い出し、専業主婦である母親のモヤモヤに膝をうち、祖母のつぶやきには来たる老後を想像する。
また、自分のムスメたちの金銭感覚と絡めながらあれこれと思うところもあり、誰もが「自分ごと」として読める一冊だなあと感じました。
このところ暗いニュースばっかりで、SNSやニュースサイトからちょっと距離を置きたいんだけどね、食後の一服についついスマホを手にとってしまいがちなのが悩み。
そんなちょっとした時間にこのようなライトな読み物はうってつけです。小難しい経済本や社会学系とは違って睡眠導入剤としてもぴったり。
原田ひ香さんの本、図書館では貸出中のものが多いようですが追加で何冊か予約してみましたよ。
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