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大変革に胸熱、日本企業も捨てたもんじゃないぞ【読書メモ】



8000億円近くの巨額赤字から奇跡的な復活を成し遂げた日立製作所のお話にはまっています。


その後大改革を試みて危機を脱出したストーリーはなんとなくは知っていたものの、それから約15年たった現在あれよあれよと絶好調ではないですか。


世界的な評価も高まっているし、なんだか私のイメージするHITACHIじゃないぞ、どうなってるの? と、最新の日立事情を知りたくなりました。




先日引退された東原さんの回顧録。

著者 : 東原敏昭
東洋経済新報社
発売日 : 2023-03-24



東洋経済2024年3月9日号。小島新社長体制(2022年〜)となってからの様子が特集されています。




日立製作所の屋台骨を支えていた上場子会社をザックザックと切り落とし、企業城下町どころかその近隣市町村の人々まで震撼させたその転身ぶり。


国を背負ったビッグプロジェクトであるイギリスの原子力発電所事業からの撤退も、「火中の栗を拾って大火傷」という印象が強かったです。


本社・子会社・関連会社、子会社の子会社・関連会社etc.と関係者がものすごく多いので、口をひらけば「ちょっとちょっと最近の日立ったらどうなっちゃうの?」って感じでした。


創業の地である日立市にあり、歴代社長たちが工場長を務めたHITACHIを象徴する工場群。その大きな看板がみるみるうちに三菱マークに架け替えられていく風景は本当に切なかったわね。


新聞やテレビのニュースくらいしか情報のない素人目には、沈み行く船が少しでも身軽になろうとして手足を切り落としているだけのように感じて、地元の大企業のことなのに、ニュースからもなんとなく目を背けたくなるほど。



ところが最近の経済ニュースでは、明るい記事が目立つようになりました。ちょっと株買っちゃう?なんて思って色々調べているうちに、この10年ちょっとの大変革にびっくり。



売るだけではなく、その背後では世界を舞台に巨額の買収も進めていたそう。


ビジネスの中心を「プロダクト主体から、デジタル技術を活用した社会イノベーション事業を中心とした課題解決・サービス提供型ビジネス」に移すという経営方針の大転換あってのことだったと知りました。


イタリアの鉄道システム企業、スイスの充電大手ABBのパワーグリッド事業、アメリカのIT企業であるGL(Global Logic)の大規模買収。売上で3割相当の事業を入れ替えたとのこと。


その他にも経営体制などなど、こんな大英断をよくぞ..という大改革の裏話に胸が熱くなりました。




川村・中西体制を引き継いだ東原さんは、東大工学部でもなく日立工場の工場長を経験してもいない異例の社長さんだそう。


そんなエピソードや取締役会の事情などを知るにつけ、日立はもはやJTCからグローバルな企業に完全脱皮したと感じます。


2023年から社長になった小島さんは京大出身で研究畑を歩いてこられた方のようで、これまた新しい風だわね。



大ナタを最初にふるった川村・川西体制のことも知りたくなったので、読みたいものをメモ。


日経新聞産業部記者さんによる、外側から見たV字回復の軌跡。


日経新聞「私の履歴書」からの加筆訂正版。


退任されてから随分と時間がたってますが。著書を出されてるのね。



日立の改革に関する中西さんの著書は見つかりませんでした。早く逝かれてしまったからね。残念。






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