記録してませんでした。「X」で話題になり始めた頃に図書館で借りた本。話題になったことがきっかけで文庫化もされ 図書館では現在予約待ち多数。
オックスフォードで博士号取得した女性の話というだけでなく、著者が皇族の方なのですから面白くないはずがない。
学位を手にするまでの気が遠くなるような厳しい日々と まっすぐででチャーミングなお人柄エピソードが織りなす留学記。
エリザベス女王にお茶に招かれた際に(そのような機会を想定していなかったので)日本からふさわしい服をもってきておらず悩んだ話なども興味深かったです。
ドレスコードとして「手袋」が真っ先に出てくるのですからね。庶民の「何着て行こう〜」とはレベルが違いすぎ(そもそも並べて語るな ですが)。
そして文章全体が品良くて。
お父上(故 三笠宮寛仁親王)やご親戚(今上天皇!)との会話やお手紙のやりとり、カレッジの先生・ご友人との日常の描写などなど。
文中には敬語がふんだんに使われているのだけれど、そうとは感じられないくらい流れるようにさらさらっと使われていて勉強になります。
それにしても、日本の文化・歴史そのものである皇族の方が日本美術のガチの研究者だなんて、有り難いことだとだわね。
現在は大学の客員教授や客員研究員として、また子どもたちに日本文化を伝えるための「心游舎」を創設されたりと、日本文化の研究・継承にお務めとのこと。
雑誌「和楽」のwebサイトでも定期的にコラムを執筆されています。文章からはピシッと筋の通った考え方・感じ方が、そしてお写真からはお茶目で気さくなお人柄が伝わってきて楽しいです。
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