「居るのはつらいよ」で心打たれた東畑開人先生。その時の読書記録はコチラ。
とっても平易な言葉・文章で書かれているのに ひとつひとつが深すぎて、噛み締めながら読んでいたら随分と時間がかかりました。
返却期限が迫っているので、とりあえずダダダっと記録。
[小手先編]はクスッと笑いながらも、なるほどなるほど今日からでも使えるテクニックが満載。
ここに書かれた12個の小手先テクニックは、無意識に自分もやっていることだったり「そんな些細なこと?」とびっくりするようなことだったり。
なんてことのないTipsではあるけれど、カウンセリングのプロの深い経験・知見によるものだと思うと、自分でも人の心を軽くするお手伝いができるかも、とちょっとだけ思ったり。
単なるTipsに見えて、その奥にある「問い」と東畑流の柔らかくて優しくて鋭い考察。不覚にも涙がこぼれそうになる。
「聞いてもらえない」孤独。そして孤独に陥っている時には「聞けなくなっている」。
聞いてあげるには聞いてもらわねばならない。
「聞く」「聞かれる」は一方通行ではなくて循環。大きな人間関係の輪の中での「聞く」が孤独の痛みを和らげるのだと。
この「聞く」の循環が途切れるとき孤独の悪循環が生じて出口が見えなくなる。
大勢の非専門家(第三者)がただただ聞いてあげることが必要であり、そこから必要に応じて専門家に繋げる。
「世間知」にしかできないことと「専門知」でしか解決できないこと。それぞれの役割があって、どちらもとっても大切。
【聞く技術の本質】
「なにかあった?」と尋ねる
【聞いてもらう技術の本質】
「ちょっと聞いて」と言ってみる
That’s all.
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