何で紹介されていたのか忘れてしまいましたが、その書評だかには「この本の中の『たまには途上国の悪路を経験するといい』という文章を読んでみなさいよ」というようなことが書かれていました。
ちょうど図書館にあったので借りて読んでいるところです。
曾野綾子氏の多数のエッセイの中から旅をテーマにしたものを中心に抜粋し編集された本のようです。
1931年生まれということですから80歳を超えていらっしゃるのですね。ここに書かれている経験が何歳の頃の話かは分かりませんが、単なる観光旅行や取材旅行ではないハードな旅を度々なさったようです。
外から見た日本や日本人について歯に衣着せぬ語り口が痛快。
移民問題に関しての発言が『人種差別』だと随分批判にさらされた記憶も新しいのですが、クリスチャンでもあり難民キャンプや多くの途上国を多く見てきた経験を持つ方の発言ですから、マスコミに切り取られた部分だけでは分からないような意図があったのではないかと、この本を読んで感じました。
何度も似たような失言(炎上(?))事件が起きているようですが、それだけ影響力が大きいというかよくも悪くも多くの人が注目している証拠ですよね。
個人的には、こういうはっきりとした物言いは結構好きなのでとても面白く読み進めているところです。