『OL進化論』で学ぶクリティカルシンキング、という宣伝文句にひかれて借りた本。
クリティカルシンキングって何?と思ったら
クリティカル思考(critical thinking)という言葉は、直訳するなら「批判的思考」だ。つまり、何事も無批判に信じこんでしまうのではなく、問題点を探し出して批評し、判断することを指す。
逆にクリティカルでない思考態度とは
● じっくり観察せず「こうに違いない」と決めつけてしまう思考
● ものごとを一面的・部分的にしかとらえない思考
● 十分に情報を集めず、すぐに結論を出してしまおうとする思考
● 感情や主観で決めてしまおうとする思考
● 一度決めるとなかなか自分の考え方を変えようとしない思考
● 疑うことなく、他人から言われたことにすぐ同調してしまう思考
だそうです。
秋月りすさんの『OL進化論』は昔から大好きで、学生時代は週刊誌でリアルタイム、最近は単行本でまとめ読み。最新刊まで実は全部持っています。
誰でもおかしがちな、日常生活の中の非クリティカルぶりがこの漫画の面白さなんですね〜。
書かれている内容は、日常の事例が多くてとても面白かったです。こういうことをほんの少し意識するだけで人間関係の摩擦を避けられたり、トンデモな儲け話にのせられてお金を騙し取られたりといった被害を防ぐことができるかもしれません。
詐欺の被害者にお年寄りに多いのって、年齢を重ねるとともに考え方が頑固になってしまうせいかも…なんてことも思いましたよ。
子供たちにばかり口うるさく言っていたけど、自分も気をつけなくてはね。
この本を読んでクリティカル思考について考える入口に立ったら次はこんな本をどうぞ、と読書案内が巻末にありました。
ジュニア向けの本については直接クリティカルシンキングという言葉は出てこなくても『物事を疑ってみる』ことや『さまざまな角度から問題を掘り下げる』ことをわかりやすく説いてくれる本が選んであるようですよ。