小学校のボランティアとして参加している『よみきかせの会』、今回の担当は6年生でした。
高学年を敬遠するお母さん達が多いせいか、ここ数年5年生や6年生を担当することが増えてきました。確かにねえ、高学年になってくると本を選ぶのはなかなか難しいんですよね〜。こちらもあれこれ考えすぎちゃうというか。
それにひとくちに『6年生』といっても、その年その年で雰囲気が全く違うので以前の6年生と同じでいいいや〜という気にはなれないのです。今回も、クラスのこどもたちの顔を思い浮かべながら、図書館で1時間以上書架の間をウロウロ悩みました。
今年の6年生の雰囲気はマジメというか大人っぽいというか勉強熱心というか…。ちなみに、昨年5年生のときに「ちいさなちいさな―めにみえないびせいぶつのせかい」を読んだらとても反応がよかったクラスです。
ただ楽しいだけの本では今ひとつ物足りない感じ。知識欲旺盛な子が多いのかもしれません。
というわけで、今回選んだのは社会問題方面ということでこちらです↓。
1955年にアメリカで起きたバス・ボイコット運動のきっかけを作ったローザ・パークスという女性についての絵本です。バスで白人に席を譲るのを拒んだ一人の女性の静かな決意が、黒人の地位向上を求める大きなうねりを生み、『人種によってバスの席を分けることは違法』という最高裁判決につながる様子を描いています。
絵の雰囲気も独特でパッと『ウケる』本ではありませんが、社会科で政治の仕組み等も習う学年だし自由・平等・権利・義務など社会のことに興味が広がって来るお年頃ですから、何かしら心にフックするものがあったのではないかと思います。