年末年始の休みに読もうと思い、目につくものを手当たり次第借りてきたものばかりです。
↓ 内田樹先生の本は、日頃ぼんやりと感じていることを明快な言葉で表現してくれるのでついつい手にとってはハマってしまうんですよね。この本も、どこを読んでも『そうそう!それそれ!そういうことなのよ!!』とスカッとするところばかりです。
特に『文化資本』について論じている部分。単に『カネ』だけでは獲得できない何かが教育格差の根本にあるのではないかと日頃から感じていた私に明確な言葉で説明を与えてくれました。
鋭い指摘を次々と繰り出す内田先生には、それらと合わせて解決策まで提示して頂けると大変うれしいのですが…。
↓ 石田衣良さんのモーツァルト愛がほのぼのと伝わってきます。硬いクラシック論とは程遠く『気楽にクラシックを楽しんじゃおうよ』というお誘いの言葉が並んでいます。
↓ 雑誌や新聞、ライナーノーツ、など様々な媒体に掲載された短い文章が集められたもの。私は吉田さんのストレートな物言いがとても好きです。本当の文化人とはこういう方のことをいうのでしょう、音楽評論という枠にとらわれず広く芸術や人間について考察し、わかりやすい言葉で世に投げかけることの出来た希有な方だと思います。
著作を読んでいるとNHK-FMの長寿番組『名曲のたのしみ』で耳に馴染んだ氏の声が聴こえてくるようです。
↓ ポゴレリッチのリサイタル前にちょっと予習の意味で読んでみたけど難しすぎ。ペライア、ポリーニ、グールドあたりだけなんとか目を通してみましたがサッパリ理解できませんでした。
↓ こちらの吉田秀和さんのピアニスト談の方が断然好き。
↓ 脳に関する研究をもとに具体的に分かりやすく書かれています。
『「嫌だ」「疲れた」と愚痴を言わない』など経験から誰でも感じているようなことばかりですが、その理由とともに改めて指摘されると説得力がありますね。
↓ 一般人には分かりにくい学芸員の仕事事情がわかりやすく書かれています。水戸芸術館の元学芸員の方のお話しもあって興味深かったです。
↓ 教科書的な内容ではなくリンボウ先生の経験から語られる書誌学についての物語という印象。『モノ』として本を研究するというのがとても新鮮。その感覚に慣れるまでは『難しい〜!』と思ったのですが、途中で俄然面白く感じるようになりました。
↓ 誤用をずらずらと並べた雑学本。期待はずれ。
↓ 学問的解説があって、『頭の悪い〜』よりははるかに面白く読めました。
↓ とても面白そうだったのにボリュームがありすぎて手をつけられず…。機会があったらもう一度読んでみたい2冊。
↓ 書評に載っていたので読んでみたけど、本当に単なる語録でしかなかった。残念。
↓ お勉強しなくちゃな〜という強迫観念から手にとった2冊。