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私にとって「ミニマリスト」という発想は異次元のもの

そうそう、こんな本も借りたんだった。

話題のミニマリストというものに興味を惹かれて数ヶ月前に予約したもの。やっと順番がまわってきました。


感想をひとことで言うなら『私にはできない。』でした。


もちろん、モノの少ないスッキリとした生活空間・シンプルな道具を厳選する、というコンセプトは共感できるんです。

ただ、あそこまで絞りすぎるとなんだか寂しい..。風景として寂しいというより、モノに対する気持ちとしてああいう生活は私にはあり得ないなあと思ったのでした。


たとえ100円のボールペンでも、わくわくっとしたものを手に入れる嬉しさとか、普段は着てみたことのないテイストの洋服にチャレンジしてみるドキドキ感とかね。

迂闊に買ってしまったモノを、結局捨てることになる罪悪感はもう味わいたくない!という経験をさんざん繰り返し、ようやくこの歳になって本当に欲しいものが判断できるようになってきたと感じるようになりました。本当に欲しいもの=品質・デザイン含めて納得できるものってお値段が高くてなかなか買えないんですけどね….。

無印良品の商品にはシンプルで使い勝手のよさそうなものはたくさんあるんだけど、本当に欲しいものかというと何かが違う。シンプルで無駄はないので生活用品として不満はないものばかりですが『これ買って本当に良かったよね♪』という気持ちで毎日使えるものではないんです。

もうひとつ付け足すなら『無駄も大事』かな。

何かの役に立つわけでもないのに惹かれるモノってあると思うのですが『こんなもの無駄!』と割り切るじゃあ人生寂しくない?というか…。

結局はそんなことを言っているからモノが増えちゃうのよね、ということも感じつつ、アラフィフが向かうべき方向とはちょっと違うよねという一冊でした。