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「子どもの貧困」を考える人に是非読んで欲しい本

このところ本をちゃんと読めないでいます。
  
時間はたっぷりあるのに、集中して文字を読むことができないのです。

  
せっかく借りた本もどんどん期限切れに。
  
さーっと目を通しただけで終わってしまったものがほとんどですが、11月〜12月に読んだ本をメモしておきます。
  

この本は、子どもの貧困問題を「なんとかしたい」と考えている読者をターゲットにしている。子どもの貧困問題の深刻さへの認識を深めるだけでなく、深刻な状況にある子どもたちを「なんとかする」ために、「どのように子どもの貧困対策をすすめればよいのか」ということが、この本のテーマである。      ———– はじめに より

まさにこのとおりの本でした。研究者・医師・ソーシャルワーカー・児童保護施設関係者など15人の専門家がそれぞれの立場から多角的に子どもの貧困問題について語っています。15人の中にはその当事者として養護施設などで育った方も含まれています。
  
どのような問題がどのような形で存在しているのか、待ったなしで成長していく目の前の子どもたちにとって今すぐ必要な支援とは、長い目で見て行政や社会がやるべき施策は、など理論や分析とともに具体的・現実的なことがとても丁寧に書かれていて、この問題に対する執筆者たちの切実な思いが伝わってきます。
  
学校の先生や自治体の子ども関連部署の職員、そして政治家のオジサマたちに是非読んでいただきたい。
  
最近のデータや参考文献が豊富なので、大学生の参考書にもよいのではないでしょうか。内容はとても平易で、また各章ごとに視点が異なっているので、様々な立場の人にとって何かしら有用なものが得られる一冊だと思います。
  
奨学金を含めた学習支援についても様々な事例が紹介されていて、なるほどなあと思わされるところが多かったです。
  
  
  
以下3冊は児童サービス論の参考に。




  
  

こちらは巨大システムが引き起こした過去の大事故について、そのメカニズムや組織的原因について書かれたドキュメンタリー。スペースシャトルチャレンジャーの爆発事故やチェルノブイリ原発事故など記憶に生々しい事故がいくつもとりあげられていて、手に汗握りながら読みました。


  
  
  
最後の1冊は、コツコツ勉強するのが苦手なうちのこどもに役に立つかしら?と思いながら読んだティーンエイジャー向け手帳術の本。
  
目標設定が自分で出来て、やるべきことが見えている子には役立つこと間違いなしと思いますが、うちのぼんやりさんにはちょっと合わないないようでした。