人間の言語習得は母親の胎内にいる頃から始まっていて、生まれて数年の言語環境がその後の長い人生に大きく影響するというお話。
『絶対語感』という言葉は著者の造語で『ことばを使うすべての人が、無意識に持っていることばの規範』と定義しています。
著者は幼児・子供に対する“ことば”による情操教育・知育の重要性を提唱してきた94歳の言語学者。
赤ちゃんの頃に耳から取り込む大量のことば。たとえその意味は理解できていなくても、生まれてから数年のうちに豊かな言葉のシャワーをどれだけ耳から浴びられるかがが、後のこころの形成や知的思考力の基本となるといいます。
目から入ることば(文字)よりも、身近な人が話すことばを耳から取り込むことの方が幼少期にはとても大切なのだそう。
こどもたちを見ていると、言葉を使うことがどんどん下手になってきているような気がして仕方がないの。
何かを深く考えたり自分の考えを人に伝えたいとき、引き出しにどれだけたくさんの言葉がセンスよく使える状態で蓄えられているかというのがとても大事なのは私も痛感しています。
でも、大人になってからこのセンスを磨くのはなかなかに難しい。
小・中学校でも英語の早期教育より前にとにかく母語での思考力を鍛えてほしい。母語でできないことが英語でできるはずがないのだから。
著者は東大哲学科を中退した後に京大医学部に入学し直したという精神科医(医学博士)。発達障害やパーソナリティ障害を治療するクリニックを開設しているそうです。
「勉強の出来る優秀な子」が社会に適応できずに潰れてしまう例や、学校教育にうまく適応できないがためにドロップアウトしてしまった子どもたちの例をあげ、日本の教育システムの問題を指摘しています。
ここで取り上げられていることはどれも的を得ていて興味深いことばかり。
ただ、どれもこれも親が今すぐどうにかできる問題ではなく、日本の教育制度の根幹から見直さなくてはならないような話なんです。
現在進行形で子育てに悩む親や教師にとってすぐに役立つような本ではないところがなんとも歯がゆい。
日本の教育政策に携わるような方にこそ読んでもらいたいし、一刻も早く対策の手を打って欲しいものです。
コメント
LEEちゃんお久しぶり!
また興味深い内容で思わずここにきてしまいましたよ~
納得しました、欲を言えばやはりある程度育ててしまった子供の、そういった面の磨き方があればいいな~と思います。
うちは今年大学受験生と社会人として世の中に出るのでいろいろ案じることも多いです。
加えて教育費も稼がなくては・・・
今、耕也君の仕事をしながら、ママ友などの紹介で2~3個ホテルやペンションに声がかかれば行っています。
仕事はお掃除からサービスまで色々なことをするのですがとても参考になります。フランス料理を出しているホテルではレストランも一人で任されることがあるので、マナーやおもてなしなど勉強になり結構楽しく行っています。
よくレストランなどで洒落た黒の長~い腰まきのようなエプロンありますが、あれを着用しているので、ダイエットしなくてはピチピチで見苦しいです。お相撲さんみたい(笑)
次男に「母ちゃんのせいでホテルの品格下がるわ」と言われたあ~
良い口コミされるように頑張りま~す!
チラシなどの件でまた連絡させてもらいますね~
久しぶり〜!
そちら、大雪の影響は大丈夫?
1月は水戸でも久々の大雪でした。天気予報を甘く見てたわ…。
そうなの。ここまで子育てしてしまってから気が付いても遅いわ!ということが多くてね。
ここまで来ちゃうと、親が出来ることはもはや学費を出すことしかないのかも…と思う今日この頃。きっとこんなおばあちゃんが孫育てに口を出しすぎちゃうんだろうね。気をつけなくちゃ。
我家も家のローンと学費が重くのしかかっています。売上がどんどん下がっていて、私が外で働けばよいのだけどね。週に数日なんていう都合の良い仕事はなかなかなくて…。
ふたばちゃん、本当に頑張ってるね。子どもたちが巣立つまであと数年。本人たちが頑張るならやはり出来るだけのことはしてあげたいものね。
うちのチビちゃんも自分の将来のことを少しは気にするようになったのか、昨日は『ねえ、大学って行かなくてもいいんでしょ?』なんて言い出したよ。
もちろん行かなくてもいいんだけど、できれば行った方がいいよ..としか言えなかったわ。うまい説明ができなくて『大は小を兼ねるって言うでしょ』なんていう例えで終わっちゃったよ。
あとになってやっぱり大卒資格が必要になっても、社会人になってからやり直すのは難しいからね。
あれこれ悩みはつきないけど、なるようにしかならないと開き直って、目の前のことを頑張るしかないね。
それではまたね〜!