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捨てる!技術【読書メモ】


先日事故で亡くなった辰巳渚さんのベストセラー本。
  
2000年の出版ですから、やましたひでこさんの『断捨離』がブームになる何年も前ですね。
  
モノを捨てることに前向きになれ!と大きな声で言ったはじめての方なのでは?

この本の中でも『今現在、”捨てる”ことはよくないことだとされている、その常識から逃れるのが目的だ』とおっしゃっています。

   
プロフィールによると辰巳さんは1965年生まれ。ピンポイントで私と同世代。
  
『モノを大切にしろ』『そんなこともったいない』とさんざん言われて育ち、まだまだ使える物をおいそれと捨てられない私達世代やその親の世代のことを実感としてよ〜くわかっていらっしゃる。
  
  
そして、当時としてはかなり思い切った提言だったせいなのか、最近の断捨離本やミニマリストさんの言葉に比べるその言い方はかなり控えめ。

『もったいない』が美徳だった世代にもかなり配慮した物言いに感じます。

最近のミニマリストさん達のような思い切ったことがなかなかできない私にとっては、このくらい丁寧に言ってくれるとありがたいわ。


  
我家もモノがあふれてて、ほんとイライラの毎日。
  
『さっさと捨てろ〜!!』と自分でも思っているし子ども達にも指摘されているのに、きっかけがつかめずにいつまでも使い続けている古びたタオルや景品のグラス、年代物のプラスチック製品などなど。
  
パソコン関連の参考書もソフトのバージョンが変われば必要ないのにねえ。
  
見えない戸棚にしまってあるとついついそのまま放置しちゃうのよ。

  
  
そしてご多分に漏れず私の実家もオットの実家も、それはそれはモノが溢れています。
  
辰巳さんいうところの『揃い』『お客様用』というヤツ。
  
箱にきちんと納められたまま釣り戸棚にしまわれている食器や新品同様の組布団。

  
実家に行くたびに『これ要らない?押し入れがいっぱいで…』なんて言ってくるので、古い物は捨てて自分たちで使うようにと言うのですが、『もったいない』という気持ちが邪魔をしてダメなのね。
  
  
まあ、自分のことはともかく親のことに関しては無理に『捨てろ捨てろ』と言わずにいます。
  
親の死後に実家の始末に子ども達が苦労しているというテレビ番組などを見ると気になって仕方がないようで、90歳になろうという彼らが老体に鞭打って納戸の片付けなどをしているの見るのは忍びなくてね。
  
それに、戦後一生懸命働いてモノを手に入れることが生きる喜びだった人たちに今更それをゴミとして捨てろって言うのもなんだか可哀想に思えてくるんです。
  
確かにあれだけの荷物を片付けなくちゃいけないのかと思うとぞっとはするのですが『お母さん達が死んだら私がぜ〜〜んぶ処分してあげるから』と言ってあげるとホッとしたような顔になるんですよね。
  
  
普段何にもしてあげられていない私のせめてもの親孝行かな…と。
  
  
  
まずは実家の心配より自分のことだわよ!