タイトルは壮大だけれど、毎日の生活の中に活かせそうな具体的なアドバイスが多くて小学生くらいのお子さんをもつ親御さんにはおすすめ。
『カリスマ』とよばれる先生が長い教師経験から得たものだけあって、言葉がけのタイミングなどは体験に基づいたノウハウがあるようです。
さっと読んだ感じでは簡単にできそうな気がするのだけれど、自分の子どもに対してこのように接するのって意外に難しいかも…。
もちろんやろうとしなければできないものね。常に心がけることが大事、大事、大事…と自分に言い聞かせています。
無料で読めるの書き下ろし最終章を読んだ時に感想を書きましたが、他の章も素敵な小説でした。
西原理恵子さんのイラストも小説のイメージにぴったり。
田中さんとはたくましいシングルマザーと2人で暮らす小学6年生の花実ちゃんのこと。
最終章が田中さんのクラスメイトである信也君の物語であり、彼の視点で田中さん親子を描いているのに対して、他の章では花実ちゃんが自分の日常を語る形になっています。
仲良し3人グループのうち自分を除いたた2人が『ドリームランド』へ行く計画を知って…というお話や、降って湧いたようなお母さんの再婚話などがエピソードになっているのですが、彼女の心の葛藤や諦めの気持ちを前向きにり替える姿がとっても切ない。
全く親戚付き合いがないことやお母さんが決して語ろうとしない過去について『棚の奥のドクロ』なのだと自分なりに折り合いをつける姿など、花美ちゃんが小学6年生にしてはちょっと出来過ぎなのがオバチャンとしては心配。
作者の鈴木るりかさんが小学生時代に書いた小説を加筆訂正したものと中学生になってからの書き下ろしということなので、実質中学生の文章なのだと思うけれど、この『花実ちゃん』が小学生だった頃のるりかさんの中にどのように生まれてきたのか知りたいものです。
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