何か特別なことが書いてあるわけではありませんが大事なことばかり。特に学力が低い子や勉強をしない子、ヤル気がおきない子をいかに伸ばすかに目を向けた内容になっています。
ひと項目で見開き2〜3ページ程度のボリューム。
それがジャンル別にまとまって全部で50項目以上ずらりと並んでいるので、気になるところだけ拾い読みするだけで何かしら得るところがあると思います。
第1章:どうして勉強しなくちゃ行けないの?
第2章:伸びる子と伸びない子
第3章:成績を伸ばす勉強法
第4章:あなたの力を引き出すには
第5章:進学・受験の心構え
第6章:塾って何だ?
世の中の教師や親ならわかりすぎるほどわかっていて、日常的にこういう声かけはしているんじゃないかしら。
むしろどのフレーズにも目新しい響きがなさ過ぎてインパクトがないくらい。
だから、ある程度勉強ができて一層上を目指そうと思っている子やその親御さんが読んでもはあまり参考にならないかもしれません。
逆に『やればできる』はずなのに、やらない子。なんとなくやっているように見えるのに学力が伸びずに悩んでいるときには強い味方になってくれると思います。
自分の子ども時代・学生時代や子育てをしてきた経験から痛切に感じていることばかりで、毎日のように自分の子どもに言っていることばかり並んでいるの。
自分の感覚が間違っていないことに安心する一方、ここに書かれている『伸びない子』『できない子』『ヤル気のない子』全てに自分の子どもがあてはまりすぎていて、改めてショックを受けています。
たぶん空気のように言い続けすぎてて子どもには全く伝わっていないんだね…。
ましてや親が言うのは逆効果なのかもね。塾の先生にガツンとこういうことを言われることが大事なんだよ、多分。
そうそう!と思うことを改めて書き留めておくことにします。
(私が気になったところをバラバラと拾ったので、精神論と具体論が混ざってしまっていますが、本の中ではきちんと整理されています)
・ 「伸びない子」が使う言葉———むかつく、どうせ、うざい、ダメ、むり、関係ない、無意味、どうでも(いい)などのマイナスな言葉
・ 学力が上がっていく子どもの共通点——–よく考え素直に実行、繰り返す
・ 同じ授業をうけていても伸びる子伸びない子がいるのは——–同じ板書を写していても、できない子は頭の中で別のことを考えている。
・ 「伸びる」人たちの考え方の特徴——「できるはずだ」「できるかどうか、とにかくやってみよう」とまずは行動する。
・学力が伸びない子の勉強パターン—次々と新しい問題に手を出して間違ったところをやりっ放し。
・ ヤル気が起こらないときは——–勉強開始の儀式を決める。
・ 勉強する気がしない時は———教材をぱらぱらななめ読みするだけでもOK。次に読んだ時に『なれている』と感じるのでハードルが下がる。
・ (指導者に)言われたことを素直にやってみる
・ 言い訳しても成績は上がらない(できない理由は自分にある)
・ 「ミスノート」を作り、わからなかったことをわかるようにする
他にも、「写す」だけを繰り返すのは悲しい努力、美しいノート作りを目的化しないことなど、どれもこれもできない子にありがちな『やったつもり』になるだけの間違った勉強法など。
できる子にはあたりまえ、できない子は気が付いていないだけ。ハタから見てそんなに成績に差がつくようには見えないことばかり。
どうしたら子どもに上手く伝わるんだろうなあ。


