デジタル朝日でPTAについてのフォーラムをやっています。
新学期が始まり、タイムリーな話題ですね。いろいろな意見が読めて興味深いです。
肯定的な意見を出しているのはほとんどが本部(執行)役員経験者。一般会員からは否定的な意見がほとんどですね。
町内会や子ども会も同じですが、このような会の運営維持って大変。役員になるなんて本当に憂鬱ですよね。自分から積極的に手を挙げて役員をやろうという人はごくごく一部だと思います。大抵の方が『頼まれて断りきれずに』とか『誰かがやらなくてはいけないから』とかの理由で役を引き受けているんですよね。
最初はいやいやながらも、一生懸命活動しているうちに初めて意義やその良さが見えてくるのだと思います。『そんな組織いらない』と言っている人はその組織をなくしてくれるわけでも役を引き受けてくれるわけでもありません。そして役を引き受けない人には永遠にその存在意義を感じるチャンスはないのです。
否定の理由を述べるのは簡単だし、わかりやすく言葉にできます。一方、意義は空気のようでハッキリとは目に見えないし、中に入って前向きな気持ちで活動してみなければ決してわかることがないものです。
そこが肯定派と否定派の気持ちがいつまでも平行線のままの最大の理由だと思います。
役員決めにしても、逃げようとする人がいるから、逆に個人の事情を無視してまで何が何でも『平等に』決めようとすることになる悪循環。自分が楽したいから他人が楽をすることが許せない。『上手に逃げたら勝ち』のような雰囲気をばらまくことで、他の人にまで『自分もなるべく貧乏くじから逃げなくちゃ』という気持ちにさせてしまう。
そんな大人を見ていたら、当然子どももそのような大人に育っていきます。世の中全体がそのようになってしまったら本当にイヤです。
とにかく、そのような後ろ向きな雰囲気を作らない。皆がお互いの事情に配慮しながら少しずつ負担を分け合う。大変な役を引き受けてくれた人には感謝の気持ちを持って協力する。
そのような気持ちを皆がもてば、PTAや町内会、子ども会はそう悪者にならずに済むと思うのですが….。